もういくつ寝ると…wtnb ページ7
PCに向かい、校閲作業をしていると、斜め前から大きな溜息が聞こえた。その主は、俺がずっと片思いをしている人。
「A先輩、どうかしました？」
『どうもこうもないよこうちゃん！』
そう言ってスケジュール帳を見せてくる。プライバシー大丈夫ですか？
『クリスマスまでもう1ヶ月きっちゃったよ！？』
今年こそは彼氏と過ごそうと思ってたのに〜と見せつけてきたスケジュール帳をテーブルに叩きつける。
と、撮影部屋で準備をしていた福良さんが顔を出し「Aさん、物を投げません」と窘める。お母さんか。
「そんな、彼氏とクリスマスに何かしたいんですか？」
『そういう訳じゃないけど、クリスマスってさみんなカップルで幸せそうじゃん？私もその幸せな気分を味わいたいの！』
イルミネーション見たりさー、プレゼント交換したりさ、とグチグチ続けるA先輩。
「それくらい、俺が付き合いますよ」
A先輩とデートとか、凄い照れるけどめっちゃしたいし。
『えっ』
「「えっ」」
反応したのはA先輩だけではなく、撮影部屋から顔を出した伊沢さんや須貝さんもだった。
俺何か不味いこと言った？
「えー、こうちゃん、大胆！」
「ずるいぞこうちゃん、俺もAちゃんとクリスマスデートしたい！」
『須貝さんはクリスマスに大切な研究発表って言ってたじゃないですか』
「そうだったー！くそー！こうちゃんに譲るわ！」
え、ちょっと待ってくれ。
「あれ、こうちゃんついにAさんに告白したの？」
そう爆弾を落とすのは福良さん。
『え、ついにって？えっ？』
「ちょっと、福良さん！」
ヒューヒューと囃し立てているのは我らが編集長だ。顔に熱が籠るのを感じる。ええい、こうなったら言うしかない。
「A先輩！」
『は、はい！』
「好きです、俺と付き合ってクリスマスはデートしてください！」
予定外の告白に、A先輩の顔が見られず、床に視線を落とす。
ふと、影が自分にかかるのがわかった。と同時に、温もり。
『わーい！喜んで！』
あと1ヶ月、とりあえずプレゼント選びと、デートプランに俺は追われることになるのだった。
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nacco(プロフ) - Nulla.さん» コメントありがとうございます！本当だ！全部違ってました…ご指摘ありがとうございました。 (2019年12月4日 17時) (
レス) id: 11a871ef0a (このIDを非表示/違反報告)
Nulla.(プロフ) - コメント失礼します！川上さんの拓郎の郎って［朗］じゃないですかね？勘違いでしたらすみません！更新頑張ってください！ (2019年12月4日 16時) (レス) id: d3e911df95 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませていただいております！！リクエストで山本さんとの激甘、甘など読みたいです！できればいくつかの場面で読みたす！お時間ある時にでもよろしくお願いします！ (2019年12月1日 6時) (レス) id: da4a91ac36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n | 作成日時：2019年11月26日 8時
