お約束…sgi ページ39
.これの続き
元々同棲していた彼氏と別れて住み始めたこの街は私に何も縁がなく、何となく便利そうだしそこまで高くない、という理由で決めたもので仕事が終わってもしばらくは家に直帰する日が続いていた。
でもそんなの寂しいし、とりあえず美味しいお店を知りたいなって思って行った居酒屋で飲み友達が出来た。
ナイスガイこと須貝駿貴さんだ。
院生だという彼はメディアの仕事もしているようで忙しそうだが、週1、2回位どちらからともなく誘い飲んでいた。
今日は華の金曜日。彼に誘われて、指定されたお店に入ると既に飲みながら店員さんと話している須貝さんがいた。
「お、Aちゃん、やっときた」
「いらっしゃいませ」
『こんばんわー。取り敢えず生で』
そんなやり取りをしながら椅子に座ると、視線にふと気づく。
『何ですか、須貝さん。じっと見てきて』
「いやー、今日も可愛いなって」
『なっ……！』
須貝さんはこうやって私をからかっては楽しんでいる。
でも正直、須貝さんのようなかっこいい人にそうお世辞でも言ってもらえて気持ちはいい。
これが欲しくて一緒に飲んでいる節はある。
「はい、生です」
『ありがとうございますー』
「じゃあ、はい、乾杯」
お互いグラスを傾ける、合わせる。子気味のいい音。グイッと煽ると喉を通り抜けるシュワシュワが心地良い。
『須貝さんは何を飲んでるんですか？』
「俺は今ハイボール。」
『へぇー。私次はそれにしようかな。』
「もう次の事考えるの？早いねー。流石！」
『あはは！』
「次といえばさ、」
急に須貝さんが真剣な顔つきになる。
『はい？』
「来週の水曜って何か予定ある？」
『ないですよ。』
「じゃあ、俺と、またどこ行きましょう」
『良いですね』
「お客さん達、飲み始めてすぐもう次の約束してるの？呑兵衛だねぇ」
店員さんの一言で笑いに包まれる。
「特別なお店予約しておく！」
その須貝さんの言葉が引っかかり、一通り飲み解散した後改めてカレンダーに予定を書き込もうとして気づく。
来週の、水曜日。
『クリスマスだ……』
何気ない誘いかもしれないけど、何故か期待してしまう私がいた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
更新間が空いてしまいましたがその間にYTFF行ったのでそんな話も書きたい所存。
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nacco(プロフ) - Nulla.さん» コメントありがとうございます！本当だ！全部違ってました…ご指摘ありがとうございました。 (2019年12月4日 17時) (
レス) id: 11a871ef0a (このIDを非表示/違反報告)
Nulla.(プロフ) - コメント失礼します！川上さんの拓郎の郎って［朗］じゃないですかね？勘違いでしたらすみません！更新頑張ってください！ (2019年12月4日 16時) (レス) id: d3e911df95 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませていただいております！！リクエストで山本さんとの激甘、甘など読みたいです！できればいくつかの場面で読みたす！お時間ある時にでもよろしくお願いします！ (2019年12月1日 6時) (レス) id: da4a91ac36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n | 作成日時：2019年11月26日 8時
