…… ページ15
「何だ、Aは俺とクイズしたくないんか」
嘘。なんで。
聞こえた声に振り返ると、ピンクの髪をした先輩がそこに立っていた。
「あれ、川上さん来てたんですね。お疲れ様です。」
「まぁ、こうちゃん達の代の送別会だし。元会長としてな。」
すっとこうちゃんの隣に座る川上先輩。
ちょっと待って、無理無理無理!
何を隠そう、先輩に憧れて研究会に入ったものの、好きを拗らせてしまった私はまともに先輩の顔を見て話せないのだ。
今までも、先輩を陰から見つつ、先輩のいない隙にクイズを楽しんできたというのに、最後の最後に、何故!
「で、Aは俺のこと嫌いなの?」
『いえまさか!滅相もございません!』
「じゃあ、一緒にやろうや。クイズ。」
気づけば頼みの綱のこうちゃんは別のテーブルに移動していた。裏切り者め!
『でも、私の実力じゃ先輩の相手になんかなりませんよ』
「んなことないやろ。俺、Aはクイズ強いと思う。」
ええええええ!何これ、夢?
憧れの先輩に褒められるなんて!
ていうか私がクイズしてるのいつの間に見たの?!
「深い知識は偏りあるけど、一通りは分かってるし。早押しももっと練習積めば全然戦える。」
個人レッスンしようか?
そうニヒルに笑う先輩に私は抗う術を知らないのだ。
_____________
似非関西弁…!
283人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nacco(プロフ) - Nulla.さん» コメントありがとうございます!本当だ!全部違ってました…ご指摘ありがとうございました。 (2019年12月4日 17時) (レス) id: 11a871ef0a (このIDを非表示/違反報告)
Nulla.(プロフ) - コメント失礼します!川上さんの拓郎の郎って[朗]じゃないですかね?勘違いでしたらすみません!更新頑張ってください! (2019年12月4日 16時) (レス) id: d3e911df95 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませていただいております!!リクエストで山本さんとの激甘、甘など読みたいです!できればいくつかの場面で読みたす!お時間ある時にでもよろしくお願いします! (2019年12月1日 6時) (レス) id: da4a91ac36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:n | 作成日時:2019年11月26日 8時