ピクシーダスト…ymmt ページ12
「Aさんって、ディズニー好きなんだっけ？」
『…好きですよ？』
それが何か？と言わんばかりの目で僕を見る彼女は最近ライターとして入ってきたばかりの女の子だ。こうちゃんの後輩だが、全然キャラが違う。必要最低限しか話そうとしないし、あまり笑わない。
そんな彼女は年間パスポートを持っていて、暇さえあればディズニーに行っているとこうちゃんが言っていたのだ。
「いいなぁ、僕も久しぶりに行きたいな。」
『行けばいいじゃないですか』
「えー、じゃあAさん一緒に行こうよ」
仲良くなりたくて、軽い気持ちで誘ってみる。
勿論断られるんだろうな。そんなに仲が良い訳では無いし。
『私と行って山本さんが楽しいか分かりませんが、良いですよ。』
だからそんな回答を貰ったのは意外だった。
そして、そんな会話をしてから1週間。お互い講義やバイトのない今日に行く約束をしたのだ。
開園時間30分前、舞浜駅で待っているとやってきたAさんは、いつもと同じ感情が読みにくい顔で大荷物を持っていた。
「おはよう、そんなに何を持ってるの？」
『おはようございます。装備品はこれくらい必要ですよ？』
至極当然、といった様子のAさん。面白いなぁ。
さっそくエントランスに並び、開園を待つ。
と、Aさんがスマホで何かを見ていた。
「何見てるのー？」
『今日のショースケを確認しています。』
「(ショースケ？)ふうん」
僕は僕で、何に乗ろうか、何を食べようかとワクワクしていた。予定を考えてる時って1番楽しいよね。
「Aさんは、アトラクション何が好き？
俺は鉄板の3大マウンテンが外せないんだよねー。」
何気ない質問だったのに、一瞬固まるAさん。
『私は、そんなにアトラクション乗らないんですよ』
「え、そうなの？じゃあ何をするの？」
『パレード見たりとか…』
「そうなんだー！」
それもそれで楽しそうだな。
そういえば俺、ちゃんとパレード見たこと無いかもしれない。
そう思っているといつの間にか開園時間になり、列が動き始めた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 283人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nacco(プロフ) - Nulla.さん» コメントありがとうございます！本当だ！全部違ってました…ご指摘ありがとうございました。 (2019年12月4日 17時) (
レス) id: 11a871ef0a (このIDを非表示/違反報告)
Nulla.(プロフ) - コメント失礼します！川上さんの拓郎の郎って［朗］じゃないですかね？勘違いでしたらすみません！更新頑張ってください！ (2019年12月4日 16時) (レス) id: d3e911df95 (このIDを非表示/違反報告)
ひよ(プロフ) - こんにちは、楽しく読ませていただいております！！リクエストで山本さんとの激甘、甘など読みたいです！できればいくつかの場面で読みたす！お時間ある時にでもよろしくお願いします！ (2019年12月1日 6時) (レス) id: da4a91ac36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：n | 作成日時：2019年11月26日 8時
