would you fly me...ini ページ10
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毎朝早起きして巻いたカールが風に乗ってふわふわする。
お気に入りのレースのスカートも合わせてひらり。今日も最高に可愛い格好出来てる。
春って本当に気持ちいいよねって駅で待ち合わせしたサークルのお友だちと歩いてると、ポケットでバイブするそれをお友だちに断りを入れて見ると、幼馴染の乾から
今日もオタサーの姫ですか
って入ってた。うざ。
既読スルーしてサークル棟に入ると、私たちのサークル室の前に件の乾が立ってた。
『どいてくんない？』
「は、お前のこと待ってたのに？」
『知らないしそんなの』
不安そうに見ているお友だちに、先に入って活動しててねと頼み、廊下に2人きりになる。
「オタサーの姫してて楽しい？」
『乾に関係ないじゃん』
「大有りだって」
ずい、と近付いて来る。
いつの間にか金色になっていた乾の髪が、私のおでこにかかる。
「Aは俺のなのに、あんな男達と一緒にいて。」
妬かせたいわけ？なんて。
『別に、私は乾のなんかじゃないし』
「じゃあ今から俺のになってよ」
『いやよ』
「何で」
『私のこの格好、嫌いなんでしょ？』
そう、幼い頃どちらかと言うとボーイッシュだった私が大学入学を機にイメチェンし、今日みたいにウキウキで歩いてたらこの乾は言い放ったのだ。それはないと。
元々仲良しだった私たちだけど正直その発言に萎えて私から距離を置こうとして、奴とは違うサークルに入ったらオタサーの姫とからかうようになった。最悪。
「……別に嫌いじゃないんだよ」
バツが悪そうに、目を逸らされる。
『ないって言ったじゃん』
「それはさぁ…」
先程まで近かった顔が、見えなくなる。見えなくなる？
肩に重さを感じ、胸が跳ねる。
「Aが急に可愛い女の子になったから…… 」
しかも俺のこと避けるし、男達に囲まれ出すし。
小さく零す乾に胸がときめいてしまう。
どんなに私に可愛い女の子の魔法をかけても、乾の前だとただの私になってしまうなぁ。
とりあえず体と体の距離を0にして乾の腰に手を回したら、サークル室のドアからどんがらがっしゃんって。
どうもお友だちがずっと聞き耳立ててたみたい。びっくりさせちゃった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
女.の.子.は.誰.で.も./s.i.n.r.n.g.
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n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます！とっても嬉しいです！また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (
レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました！素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n | 作成日時：2020年4月22日 21時
