… ページ43
▷▶︎▷
『河村さん！久しぶりですね！』
福良とAの話しをしてから4日後、Aと飲むことになった。久々に。
指定された店に入ると最後に見た時と変わらない姿形をしているAが小さく手を挙げる。
｢何だかんだコロナ前ぶりじゃない？サシ飲みするの｣
『飲みがゆるくなった頃には河村さん結婚とかだったから、既婚男性と2人で飲むのはなーって思って誘うの控えてました！』
嬉しそうに俺のいつものを頼み、おしぼりを渡してくる。
｢別に俺今も既婚男性だよ？｣
揶揄うと分かってますよ！と流す。
Aは俺と伊沢で福良ネタで弄りすぎて、かわし方が上手くなったんだった。
『そんなこと言ってられないことが起きたんです！』
『聞いてください！なんと！』
凄い剣幕で一気に言ったかと思うと、一息つきがてらビールを流し込む。
まだ俺の酒は来てないし乾杯もしてないのにいい度胸だ。
別にいいけど。
『福良さんから食事に誘われたんですよ！！やばくないですか？！』
うーん、知ってる。
そう、この間オフィスで福良にAの話をした時に言われたのは
｢Aちゃんと話したいと思って、食事に誘ったんだ。年末に。｣
という話だった。
その時点で年は開け仕事始めも済ませた頃。
しかし福良はまだ既読にすらならないのこぼしていた。
『ヤバくないですか？一緒に飲むのなんて何年ぶりだろう？って感じだし、一体一なんて初めてですよ！わー！緊張して弾けそう』
一体なにが弾けるのか。
俺の酒が届いてわーわー話すAを眺めながらひと舐め。うん、美味い。
Aの選ぶ店って失敗少ないんだよな。
｢それで？何で今日俺呼んだの？｣
『この喜びを分かち会いたくて』
うーん、分からない。
思わず腕を組んでしまう。
別に俺はAが福良と食事しても何も嬉しくないし。
『後久しく福良さんとお会いしてないので、食の好みとか変わってたら困るからその辺のリサーチを。』
｢変わってないよ。野菜食わない。｣
『でしょうね！！！！』
てゆーか福良から誘ってるのに店選びはAなの？
▷▶︎▷▶︎
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます！とっても嬉しいです！また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (
レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました！素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：n | 作成日時：2020年4月22日 21時
