Latte…mn ページ36
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朝の通勤電車は、よく話題に上がる路線程は混んでないにしろ前後左右の人と肩は当たる位の乗車率で昨日残業した私はご機嫌とは言えない気持ちで吊り革に捕まる。
ふと顔を上げると丁度トンネルに入ったから窓に顔が写り込んでいる。さっき家でメイクしてだ時の鏡の中の私はまだましと言える顔をしていたのに、この顔は何だ。一回り老けて見えて余計に気が滅入る。
いつだったか読んだ小説に同じような状況あったな。その小説では、窓越しに目が合ったイケメンが変顔したり頭を撫でる真似をして慰めてくれるんだっけ。
当然そんな、物語の様なことは起きないけど、少しでも気分を上げたいから駅に着いたらコーヒースタンドでカフェラテを買うことにしよう。
次の乗り換え駅まであと4つ、というところで大型駅についたから車内にゆとりが出来る。先程まで転ばない様にと力を入れて立っていたからか肩肘張ってる気がして腕を軽く回す。
「あれ、Aさん?」
聞き覚えある声に自分の名前を呼ばれて声の主を探すと、斜め前に座っていた男の子からだった。
『問ちゃんおはよう、気づかなかった』
「俺も全然気付かなかった。おはようございます、」
この路線だったんですね、そう人懐こい笑顔で言う問ちゃんは友だちと一緒にYouTuberをやってる大学生だ。
「あ、Aさん座ります?これからお仕事ですよね」
『ううん、大丈夫だよ。ありがとうね。』
話しを聞けば友だちの家でオールして、これから講義の前に1度帰るらしい。若いって凄い。オールしてそのまま大学に行けるのか。もうとてもそんなことはできない気がする。
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n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます!とっても嬉しいです!また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました!素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:n | 作成日時:2020年4月22日 21時