もっとちょうだい…wtnb ページ35
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『チューしよ』
webの記事の会議中、隣のオフィスで作業しているはずのAからPCにメッセが飛んできて何かと思ってこっそり開くとまさかの内容で思わず吹き出す所だった。危ない。
付き合ってもう2年にはなろうかというAはわりと突拍子も無いことを日常的に言ってくるから慣れたと思ってたけど、まさか仕事中にそんなこと言われるとは思ってなかった。
確かに最近俺がバタバタしてて、家の行き来も少なかったし会社で顔を合わせてもそれは同僚としてのやり取りしかしてなかった。所謂ご無沙汰ってやつ。
とりあえず会議が終わったらメッセージ返すか直接話そう。だから、今は会議に集中しなくては。そう思ってもなかなかニヤけるのを堪えるのが難しい。
▷▶︎▷▶︎···▸
「さっきのあれ、どうしたの？」
何とか会議を切り抜けて、丁度作業のキリが良かったのか紅茶をいれていたAを捕まえて買い出しという名目で外に連れ出す。
オフィスの入っているビルから2.3分歩くと違うビルの裏に非常階段があって、付き合い始めはよくここでこっそり一緒に喋ったりしてたっけ。何かここに来るの久々だな、なんて思いながら2人並んで座る。
『なんとなくしたいなーって』
ダメ？そう言って繋いでた手に更にもう片方の手を重ねて俺の目をじっと見つめてくる。
平均的な身長の俺でも、小柄なAからすると大きくて自然と上目遣いになる。悔しいけどめちゃくちゃ可愛い。
「ダメじゃないけどさぁ…」
むしろ今俺も猛烈にしたくなってるけどさ。
示し合わせたように、誰も居ない道。今ならしても誰にもバレないだろう。
『こーへいからしてくれないなら私からするよ？』
そういうが早いか俺の唇に柔らかいAの唇を重ねてくる。
すっと離れるのが惜しい。
Aの白い頬を指で撫でると、閉じていた目が開いてまた俺を捕らえる。
「どうせすんならもっと、」
今度は俺から。
(それ以上のことしたくなったけど、まだ仕事が残ってるって自分を押えた俺偉くない？)
(その代わりたくさんハグしたし、とりあえず今夜は何がなんでもAの家行くけどね)
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n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます！とっても嬉しいです！また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (
レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました！素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n | 作成日時：2020年4月22日 21時
