秘めた愛…sgi ページ4
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「あれ、Aそのピアス新しいやつ？」
『須貝さん、よく気付きましたね』
いつの間に執務室に入って来たのだろう。好きな声で話しかけられ手を止める。
正直、須貝さんが私のピアスまで見ていてくれていたなんて驚きだ。所詮私はしがないライターに過ぎない。
たまにこうやって話しかけてくれるけど、私からはなかなか勇気が出なくて話しかけられない。
……好きなのだ。須貝さんのこと。
「マーガレット？」
『そうです。小さくて可愛いですよね』
「うん、可愛い。似合うよ」
サラリと言われた"可愛い"がマーガレットに対してと分かっていてもむず痒い。耳が熱を持つのを感じる。
『アリガトウゴザイマス』
「何で片言なんだよ！」
私の返事がツボに入ったようだ。須貝さんの笑い声が部屋に響いて、周りから注目が集まる。
嫌だ、今私絶対顔が赤い。
この顔が皆に見られると思うと恥ずかしくなって俯く。
「…A、ちょっとこっち来て」
須貝さんに腕を引かれ、執務室を出る。
廊下に、2人。
「大丈夫か？」
『へ？』
「俯いて、少し震えてたから。俺何かした？」
『大丈夫です、すみません』
そっか、と言う須貝さんの顔を見上げれば視線が交わって、ドキドキする。
もしかして、2人きりって色々チャンスなんじゃない？
『あ、の』
「ん？」
私の言葉を待ってくれる。
その表情がとても優しくて。
『もっと、須貝さんと仲良くなりたいです』
これは私の今の精一杯の勇気。
「何だよ、そんなこと。いくらでも仲良くなりましょう」
須貝さんの大きな手が近づいてきて、頭に触れる。
今日、このピアス着けてきて良かった。
ありがとう、マーガレット。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
リ.ル.ラ.リ.ル.ハ./木.村..カ.エ.ラ.
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n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます！とっても嬉しいです！また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (
レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました！素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n | 作成日時：2020年4月22日 21時
