shoes…hgs ページ28
．これの流れ
やらかした。
好きなバンドマンが履いていたから中学生の時から憧れていた革靴をそういえば欲しかったなと思い買ってから早3年。最初こそお手入れしていた物のデイリーユースするうちに多少の汚れや傷は味かななんて思って雑に扱うようになりそしてついに、今日気づいたら皺部分に穴が空いていた。
そりゃそうだよね！あんな履き方してたらね！
何であんなに憧れてたのにこんな風にしちゃったんだろうと自己嫌悪からスタートした火曜日朝。ここ数年ずっとこのマーチン履いてたから靴箱に仕舞いっぱなしになっていた可愛くて衝動買いした華奢なパンプスをとりあえず履いて家を出たが最後、3限終わりに友だちにカフェランチに誘われた頃には立派な靴擦れが出来ていた。
とりあえず友だちの誘いを断り、講義が終わって空き教室になった講堂でため息を吐く。
お昼、どうしようかな。悲しい気持ちでお腹も空いてくると涙が出そうだ。
靴擦れが痛くてランチもいけない。ぽいずん。と赤ちゃんが泣き止むと噂の歌の歌詞を文字ってツイートしてスマホを置いて突っ伏する。
と、振動。
スマホを開くと推しの言ちゃんからツイート見た。今どこ？とLINEが来ていた。講堂の名前を送ってまた机に伏せる。
あーあ、こんなにブルーなのにまだ火曜日。せめて金曜日だったら明日は休みだってポジティブになれたのにね。
言ちゃんが来て慰めてくれるかもと淡い期待をするけど凹みすぎてて今日は私のかわちいは作れません。
▷▶︎▷▶︎▷▶︎▷▶︎
｢あ、Aちゃんいたいた｣
LINEから5分もしないで講堂に入ってきたのはなんというか最近おなじみの問ちゃんだった。
『何で問ちゃんがいるのー？』
机から顔を上げて顔と服を確認する。うん、やっぱり問ちゃん。
声だけで分かるなんて、Aちゃん俺の事大好きだねーなんてケラケラ笑いながら問ちゃんが隣の椅子に座る。
｢今日言ちゃんのサークルに遊びに来てたんだよね。そしたらあのツイートしてたから会いに来ちゃった。｣
『いい加減言ちゃんのスマホから問ちゃんがLINEするの辞めてよぉ』
｢じゃあAちゃんのLINE教えてくれるの？｣
『えええーどうしようかな』
そこは教えてくれてもいいじゃんってノリツッコミみたいに問ちゃんが言う。沈む私と楽しげな問ちゃんのテンションの温度差がやばい。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 219人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます！とっても嬉しいです！また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (
レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました！素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：n | 作成日時：2020年4月22日 21時
