気になるあの娘……izw ページ1
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微かに聞こえるメロディに聞き覚えがあった。
「相対性理論？」
『そうです。伊沢さんよく知ってますね』
思わず尋ねたのは、最近少しこの人のことが気になってるからだろう。
「まぁ、世代だからね」
エンジニアチームに最近入った、確か同い年のAさんが作業しながら歌っていた歌が、もう10年前とか、クイズ少年だった俺の甘酸っぱい初恋を思い起こさせた。
「俺が高校の時にさ、気になってた女の子がいたんだけど」
『めっちゃ急に恋バナするじゃないですか、どうかしました？』
「良いじゃん聞いてよ」
しょうがないなぁなんて言いながら手を止めず耳だけ傾けてくれるようだ。
まぁ、聞いてくれなくても良いんだけど。自分語りだし。
高校への通学路で、毎朝すれ違う女の子がいた。
私服だったけど紫のクマのキーホルダーがついたスクールバッグを持ってる日があったから、きっと同じ位の年の子。
いつもイヤホンで何か聞いてて、大抵前をじっと見つめて歩いてたけど時々空を見上げてる事があって気になった。
『へぇ、話しかけたんですか？』
「いや、声掛けられなかったなぁ」
『何だそれ』
「まぁ最後まで聞いてよ」
毎日すれ違うから、ちょっとした変化によく気づいた。
前髪切ったとか、具合悪そうとか。
その中で、彼女が俯いて歩いたり、前を向いていても目の下にくまが出来てる時があったんだ。
そんな日が2週間位続くから結構心配でさ。
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n(プロフ) - 葉華さん» 葉華様✳︎コメント頂きありがとうございます！とっても嬉しいです！また楽しんで頂けるようなお話を紡げたらと思いますので良かったら見にきて下さい❤︎ (1月22日 22時) (
レス) id: 32f17af958 (このIDを非表示/違反報告)
葉華(プロフ) - どれも素敵な作品でキュンキュンしました！素敵な作品をありがとうございます。 (1月19日 5時) (レス) id: 799c11267c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：n | 作成日時：2020年4月22日 21時
