44.入院患者に恋された。 ページ45
僕は小児科医
子供の患者をメインに診察をする。
乳児から小学生あたりまで幅広く見てきていて
どう接していいかは把握済み。
…なのに、最近困っていることがある。
それは…
看護師「あ、あの、天官先生。」
「?はい。」
看護師「506号室の患者さんが天官先生と会いたがってるんですけど…。」
「あぁ……あの子ですか…。」
看護師「天官先生に会わないと薬飲まない!と言い張って…お願いします、顔を出すだけでもいいので…。」
「はぁ…。」
そう、とある患者さんに困っている。
廊下を歩いていると、察したのか他の看護師さんから「お疲れ様です」と労われた
これは…早急に対処法を考えなければ
ー
ーー
ーーー
「失礼しますね。」
女の子「!A先生!!」
「!ダメです。ベッドから降りないでください。
点滴が外れます。」
女の子「えぇぇ…!」
病室を開けるとこちらに走って来そうな眼差しで僕を見た彼女は
中学一年生の女の子
重症の病ではないけど、一応入院してもらってる。
診察した時、担当が僕だったからかはわからないけど
それ以来、好かれている気がする。
「はぁ、ほら、ちゃんと薬飲んでください。
もう中学生なんですから」
女の子「はーい!」
嫌がる素振りも見せず薬をすぐに飲んだ。
そして、僕の方を見て、こう言った。
女の子「先生!ちゃんと飲めたよ!
だから
先生の彼女にして!!」
迷いなく言われたが
とんでもない暴論である。
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