36.いたずらは程々に ページ37
翌日
天官A、休日。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
「？はい、どちら様で、しょ、…
神宮寺先生…、何で、仕事は…？」
朝早く、
悲凪が仕事から帰ってきて爆睡中のなか
この時間は仕事のはずの神宮寺先生が僕の家にやってきた。
寂雷「午前中だけ休みを貰いました。
天官先生にどうしてもお詫びしたくて…。」
「…あぁ、あのことですか。
あれは、その…僕も大人気なかったですし、もう水に流してもらっても…。」
寂雷「いえ、私の気がすまないんです。
午前中だけですが…どこか行きませんか？」
どうやら神宮寺先生は僕のことを気にかけててくれてたらしい。
…良い年して拗ねるなんて、そんなことできませんし
子供のすることですから。
「…どこでもいいんですね？行ける範囲なら。」
寂雷「？えぇ。」
「なら、今日は僕の家でゆっくりしましょう。
後日、一二三さんと独歩さんと一緒に
兄さんの経営してる店に行く、
…どうです？」
寂雷「…。それでいいんですか？」
「結構長い付き合いですし、兄さんにも紹介したいんです。」
寂雷「あぁ、なるほど。
つまり結婚のご挨拶…」
「全然違います！！
…はぁ、反省してるとはいえ、思考はそのままですね！
とりあえず上がってください、悲凪はいますけど。」
寂雷「それではお言葉に甘えて…。」
「そ、それと…」
「プライベートでは、Aと呼んでください。」
とりあえず、一件落着
思い切り大嫌いって言っちゃったから、神宮寺先生も怒ってるかと思ったけど…
あんな冗談を言えるなんて…少し安心しました。
でも、もうあんな意地悪はやめてほしいです。
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