1.これが日常です。 ページ2
side天官A
「はい、じゃあお口あーんしてね〜。」
子供「あーー。」
「そうそう上手だね〜!
……はい、閉じて良いよ〜。
よく出来ました!」
喉が少し腫れてる、喉風邪かな。
喉を見る時は器具を使うから子供が泣いたり口を閉じたりするけど…この子は大人しいね。
…まぁ泣いたり抵抗したりしても小児科医師6年目
子供の相手は苦ではない!
あ…ん"んっ!診察結果言って無かった…。
ずっとお母さん待たせちゃってるし早く言って次の診察の準備しよ!
椅子をくるりと回し、一緒に居る子供のお母さんに喉風邪と伝える。
というか、このお母さん話聞いてるか?
ずっっっと僕の顔見てくるんだけど…
「お薬出しとくね。
シロップだと飲めるかな?」
子供「(コクコク」
「そっか〜!偉いね〜っ。」
子供の頭をポンポンと撫でて、薬についての紙をお母さんに渡した。
「………はい、お母さん。これを持って受付横のカウンターまでお出しください。
詳しい説明はそこでありますが、私の方からも少しご説明させていただきます。」
薬の紙を渡したのは良いけれど…何だろう…
すっごい顔見てくる、怖い…
「あ、あの…私の顔に何か…。」
母「あの………天官先生は…ご結婚なさってないんですか…?
「?え?あ、まぁ…はい…、そうですが……?」
いきなり何をいうかと思えば…
子供の前でして良い話じゃ…
母「やっぱり!指輪してないしそうですよね…!
えっと…それじゃあ、ご飯とか、どうですか…?」
目を捕らえられて威圧がすごい…
さっきから見てたのはそういうこと…!?
というか子供いるのに非常識…!
…いや初めてじゃないけど…
うぅ…どうしよう…
ガララ…
?「診察中すみません。天官先生、少し…。」
母「!?あ、ありがとうございました…!!」
「あ!ちょっと…まだ説明が…!
ちょっと…何してくれてるんですか
神宮寺先生…!!」
声の主は麻天狼の神宮寺寂雷
またこの人は…!!
「もう…!診察中に入ってくるのはやめてくださいって言ったでしょう…!」
寂雷「ふふっ、ごめんね。わざとではないんだよ。」
寂雷「私はただ、天官先生が困っている姿を見たくないだけだからね。」
2人きりになってしまった診察室
とてつもなく気まずいです…!!!
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