漫画版☆妖界ナビ・ルナ 〜part７〜

番外編16　可愛い男の子 ページ29

変な子。少なくとも性格は、
タイ君には似てないようだ。


「で、誰なの？そいつ」


改めて聞かれて、
再びその彼をよく見てみる。

少し幼い･･･？
タイ君の事は知らないみたい。


「俺はソル。お前、旅の人？何しにここへ来た？このチョーカーはなに？」


やっぱり、
別人･･･なのかな。


A「質問は一つずつにしましょうねー」


可愛く見えて来たので
頭を撫でながら言ってやると、

ムスッとした顔をする。

でも、何を思ったのか
いきなり抱きついて来た。


A「え？」


そんなやりとりをしているのを
見て居るもっけとスネリ。


もっけ「な、アイツ･･･ッ！」

スネリ「こらこら、相手はまだ子供よ」


私はその様子を
1ミリたりとも知らない。

ついて来ているのさえ
知らないのだから。


A「え･･･えーと、ソル君･･･だっけ。今幾つかな？」

ソル「は！？･･･質問してるのはこっちなんだけど。答えないと返さないよ？」


言いながら
チョーカーを隠される。

今のは流石に頭にきたようだ。


A「あぁっ、わかった！わかったから！」


その言葉を聞いたソル君は、
私の答えを待った。


A「･･･タイ君は私の兄で･･･貴方にそっくりなの。ここへは偶然迷い込んで･･･。そのチョーカーは、私が母から貰った、大切な物よ」


間違ってはいない筈。


ソル「ふーん･･･あんまりちゃんと答えてない気がするけど、まぁいいや。返すよ、コレ」


立ちあがってから、
チョーカーを差し出す。

私も一緒に立ちあがると、
ほっとした。


A「あっ、ありがとう」


そしてチョーカーを
手に取った時、

そのついでにソル君にいきなり
チョーカーを取った片腕を引っ張られた。


A「っな！？」

ソル「ねぇ、その目変わってるね？」

A「！？」


バッ


あまりに驚いて、ソル君から
距離を取ってしまう。

なに･･･？
うず目の事を知っているの･･･？

この子は、一体･･･。


ソル「ｸｽｸｽ)･･･隠してもわかるよ。お前、庶民のフリしてるけど。持ってるんだろ？俺と同じ」


言いながら、腕にはめていたらしい
ブレスレットを私に見せる。


ソル「王家の力を───」

A「(王家の、力───･･･？)」

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