漫画版☆妖界ナビ・ルナ～part１～ (ページ22)

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第２１話　過去から……。ページ22

ス「あの……御免なさい、A。昨日は少し言い過ぎ──」

｛ギュゥ……｝

ス「えっ……、A!?」

A「よ、良かった……スネリ……来てくれて……、わ……私、一人じゃ……どうしようって……うっ……」

ス「……大丈夫よ、A。私達はいつだってそばに居るんだから」

A「っ……くわしく教えて、私の事……」

～･～･～

ス「そのうなじの第三の目は、Aが妖怪の子の証……というのは分かるわね」

A「うん……」

ス「貴女のお母さんは妖怪で、私達の国のお姫様だったのよ」

その方の名はレンメイ様。
美しい銀色の毛並みをした、きつねの妖怪だったの。

本来妖怪は、妖界から人間界へは行けないもの。

だけど、ただ一人……

二つの世界を行き来できる力を持っていたレンメイ様は、
人間界に降り立ち、人間と恋におちた。

ス「それがAのお父様。清吾様は人間の陰陽師だったのよ」

人間と妖怪の恋愛は許されなかった。
だけど二人は周りの反対を押し切って結婚。

やがてAが生まれたのよ。

でも生まれた子を見て、清吾様は驚いた。
その子はうなじの第三の目を持っていたから。

“第三の目を持つ者が現れた時、世界が震える”

その伝説を知っていた清吾様は、
この目を持つ事でAに災いが起こるのではないかと恐れ、

第三の目を陰陽師の力で封印した。

そしてAは危険から身を守るため、今居る学校に預けられ
人間として幸せに暮らしていけるはずだった──……。