神崎さんは止まらない。【桃】 (ページ2)

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神崎さんは魔性。ページ2

Aは自覚はないがモテる。

男「神崎、映画の券もろてんけど一緒に行かへん？」

『行かへんよ映画見るなら小瀧くんと見る！』

こんな感じで誘いも告白もバッサリ断るのだが、
それが好感を持たれ続ける要因やったりもする。

『神ちゃーんこれ美味しいー！
　明日も食べたいー！』

神「嬉しいわ～ほな明日も作ってくるな？」

『やったー！！ありがと！！
神ちゃんまじ神様ー！！』(ぎゅー

こうやって心を開いた相手にはとことん甘えるとこも可愛い。

懐いたらとことん無防備。

重「おいチビ！チービ！！」

『ワンパターンやなお前は』

重「うっ、うっさいねんチビ！！」

『それしかディスるネタがないくらい私のこと好きなんやな、よしよし』

重「ちちちちちちちちちちち違うわ！！」

淳太が頭を悩ませとる猛獣(しげ)の扱いもうまい。

相手からの好意にはまるで気づかへんあたりはタチが悪い。

望「悪い女に引っかかってもーたなぁ」

『え、私何も悪くないよ！
小瀧くんのこと好きすぎるだけで！！』

うーん、と曖昧な返事をしたら

背中に温もりを感じた。

『…き、嫌いになったら嫌や』

不安そうな顔で必死に抱きついてくる彼女は、もう。

そういうとこやで。
って意味を込めて噛み付くようにキスをした。