マーガレットを君に１

＃６ ページ6

『いや、せっかく同期だし、仲良く…とまではいかなくてもいいから、普通に話したい、、

もう、この際だから気使わずに言ってほしい』


佐「あー、いや、、苦手、とか全然違う」


『え？』


佐「そう思わせてたなら、ごめん、でもまじで違う」



苦手じゃないの？え、あ、そうなの？



『そっか、なら、よかった、うん』


佐「…」


『…』



そうは言われても結局この感じなんだよね


まぁ、しょうがないか、、


仕事のときは話すことも増えたしね、、







佐「だー！！！もう、無理！！！」


『なに！？びっくりした、、』



急に叫んだと思ったらジョッキに残っていたビールを一気に飲み干す佐久間くん



佐「はぁ、緊張しちゃうの、まじで」


へ？


『緊張？誰が？誰に？』


佐「俺が、石原さんに、」


『なんで！？』


阿「ふふ、そこは察してあげてよ」


察する？なにを？






阿「よし、わかった」


んー、となにか考えてた阿部くんが私と佐久間くんに向かってはにかんだ



阿「今日を機に呼び方、変えてみたら？」


『呼び方？』


阿「今はお互い、"佐久間くん"と"石原さん"でしょ？」


『うん、』


阿「佐久間は佐久間でいいとして"A"って呼ぶとか」


佐「は！？」


阿「ね、いいよね？」



首コテンなんかしちゃって、あざとさも持ち合わせてるの？この人



『私は、全然いいけど、、』


阿「ほら、佐久間呼んでみなよ」




佐「、、A」



いや、そんな照れながら呼ばれるとこっちまで恥ずかしくなる、、



『佐久間、よろしく、』


佐「ふはっよろしく、笑」



阿「んじゃ、3人で乾杯しよ」


『いいね』


佐「まって、俺からっぽ」


阿「はい、かんぱーい」


『かんぱーい笑』


佐「おい！笑」






「おー、お前らもちょっとは親交できてる感じー？」



ほろ酔いでさっきまで辰哉くんがいた席につく先輩



「お前ら同期にこんな可愛い子いて羨ましいよ、ほんとに」


『いやいや、』


「てか石原ちゃんまじで可愛いよね」



前のめりになって私の手を取ろうとした先輩が後ろに引き戻された

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