マーガレットを君に１

＃２５ ページ25

久しぶりに佐久間と阿部くんとランチ



『なんか入社したての頃思い出すね』


阿「Aちゃん最近ずっと渡辺さんと一緒だもんね」


『そうだね、』


佐「なに照れてんだよ」


『照れてないし！』


佐「照れてんじゃん！」


阿「分かったから、2人ともうるさい」



ほら、佐久間のせいで怒られた


ん！と睨みつけると佐久間も同じような顔をしていて思わず吹き出した



『ねぇ、同じ顔しないでよ笑』


佐「うははっ、やべぇ笑」


阿「ほんと似てるよね、佐久間とAちゃんって」



こんなに佐久間と話せるようになったのも阿部くんのおかげだよね



『最初のころ誰かさんが私にだけ冷たくてさ、もうほんと悲しかった』


佐「おい、誰だよそんなことしてたやつ！」


阿「お前だろ」


佐「俺か！」


阿「あの頃の佐久間、超ダサかったよね」


『ねー？』


佐「うるせっ」



阿部くんがその頃のオドオド佐久間を真似するもんだから笑いすぎて涙が出てくる



佐「やめろぉ！」



はぁ、こんなに笑ったの久しぶり、、








午後からは辰哉くんと外回り



深「最近は、大丈夫か？」


『、大丈夫です』



完全に嫌がらせが無くなったわけではない


でも、最近は気にしないようにしていた



深「しっかし、誰がこんなことすんだろなぁ〜よっぽど暇な奴だよな」


『余計なもの置かないようにしたらデスクが寂しくなっちゃって、』


深「俺の写真飾っといてもいいぞ」


『やだ呪われそう…』


深「はぁん？お前はほんと素直じゃねぇな〜？」



後ろを歩く私に向かってぷんすかしてる辰哉くんの先の信号が赤に変わった



『ちょ、辰哉くん！赤だよ！』


深「うぇ！？」


『もう！前見てください』


深「へへへ〜」



横断歩道の手前で立ち止まりおちゃらける辰哉くん


はぁ、もう、この人ほんとに大人なのか子どもなのか分からない



深「っしゃ、今日は絶対いい反応貰おうな！」


『はい！』


深「大丈夫、Aの作ってくれたパンフレットもプレゼンもまじ最高だから」


『、ありがとうございます』



今日のために夜遅くまで会社に残って頑張ってきた、大丈夫、、










トンッ



背中を押された感覚がした拍子に身体が前に出る






え、






交差点を曲がってきたトラックがスローモーションのように近づいてくる



クラクションとブレーキ音、人の叫び声が耳に入ってきているけど、どうすることもできない









深「A！！」

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