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飲み屋街を抜けるとすぐに街は静かになる。そこには昔よく歩いた景色が広がっていた。


「うわ、なっつー」


「ね。…あ、あれ見て!まだ残ってたんだね」


指を指す方向に目をやると、そこには放課後によく行っていた公園があった。


ここでよくクレープを食べたり、撮ったプリクラを見合ったりしたのを思い出す。


「ここでさ、よくクレープ食べてたよね」


「あとプリクラ鑑賞会な」


「そうそう!あの頃は楽しかったなあ」


ふふっと笑う彼女に思わず胸が苦しくなった。


「ちょっとだけ話してもいい?」


そう言ってブランコに乗りだした。


「ええよ」


隣のブランコに俺も腰掛けた。

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作者名:なべぶた | 作成日時:2023年2月26日 20時

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