青春切符【snr】 (ページ11)

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あの後、俺は実家に帰った。

だいぶ目が腫れていたようで、起きていた姉にギョッとされた。

でも、何も聞いてこなかった。姉なりの優しさなのだろう。

残っているココアはそのまま捨てた。

未練が残りそうだったから。

次の日には東京へと帰った。相変わらず独り身で仕事をこなしている。

そして。また数年経った後。また友達から同窓会のお誘いが来た。

彼女とは会わないと約束していたので、彼女が来るかどうかを聞いてみた。

すると誘ってきた友達から連絡が返ってきた。

『なんかさ、Aもお前が来るか？って聞いてきたんだけど』

それに思わずふはっと笑った。

『そうなんや、で、参加するん？』

『いや、しないってさ』

約束、したもんな。

『ほーん、じゃ、俺も不参加で』

その後返ってきた友達のメッセージは既読のまんま。