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皆途中で参加したり抜けて行ったりして、気がつけばお開きの時間になっていた。
二次会の話も出ていたが、生憎明日は平日だ。終電も残り1時間半だし。
みんなそれぞれ帰っていく。そして、残ったのは何故か俺とAだけだった。
気まずい空気が流れる。それを破ったのは向こうだった。
「あ、久しぶり、だね千羅くん」
「おん…久しぶりやな」
「東京は慣れた?」
「そりゃあ、何度も前から行ってますから」
「そっか」
「あのさ」
「なあに?」
「結婚、おめでとうな」
「…ありがとう」
ガヤガヤとうるさい飲み屋街のはずなのに、やけに2人の間だけが静かに思えた。
「ねえ、千羅くん。ちょっと一緒に歩かない?」
その言葉に頷いて、俺たちは歩き出した。
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作者名:なべぶた | 作成日時:2023年2月26日 20時