(柳田)想うだけじゃもう足りない ページ19
「柳田くん」
「んー」
「んー、じゃなくて！」
うとうとと眠たそうな目をこすりながら伏せてた顔を上げた。
ちょっとくりっとした眼が、大きく瞬きをして私を映す。
この目に見つめられる度、胸が高鳴ってやまない。
「提出物進めるんでしょ？」
「ん」
社会人突入して２年目。
同期である私たちは１年目の頃よりは仕事の量が増えてきて、後輩ができたこともありよりいっそう責任感を感じながら仕事をこなしている。
リーグにも属してる柳田くんは練習もしながらで大変そうではあるんだけどしっかりやってて、その点尊敬する。
でも疲れも溜まってるのか今日は捗ってないっぽくて。
「大丈夫？」
「ごめん、平気」
パソコン目の前にカタカタと提出する資料の作成を手元の紙と見比べながら進め始めた。
私も自分の席でパソコンをいじり始める。
カタカタとキーボードが鳴る音が室内に響き渡って、静けさが溢れかえった。
「A、」
「なにー？」
「終わったら飲み行かない？」
「え？」
そんなこと言われるの初めてで、思わず手が止まる。
柳田くんは気にも留めないまま相変わらずパソコンを見つめてて。
けど、私の反応がなかったからかこっちをみた。
「嫌だった？」
「あ、ごめん。そうじゃなくて、びっくりして」
「俺がこういうこと言うこと？」
「うん」
「俺も誘うよ、普通に」
キャラじゃないかもしれないけど、なんて笑う。
柳田くんは同期ではあるけど、少し遠くに感じてたから。
周りの誰よりもキラキラ輝いて見えてたから。
「で、行く？」
「うん、行く」
「じゃ、21時まで頑張ろ」
「うん」
時計を見やって、またパソコンを見つめる柳田くんから目が離せなくて。
こんなことがあってもいいのだろうか。
かっこよくて、先輩後輩問わず人気がある柳田くんと飲みにだなんて。
「他の人も誘うの？」
「え？2人でだったつもりなんだけど」
「あ、うん。そうだよね」
「他の人も誘った方がいい？」
「ううん、そうじゃない」
「あと１時間だから、終わらせてよ」
「うん」
その１時間にドキドキしながら、震える手をぎゅっと握りしめて目の前の作業に徹した。
集中なんてできないけど。
想うだけじゃもう足りない
title.たとえば僕が
久々に更新です。夏バテでやられております(._.)
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maruyamaryuh(プロフ) - 更新期待してます!! (2017年7月30日 8時) (
レス) id: b5f2cd076b (このIDを非表示/違反報告)
ayuu(プロフ) - リリさん» はじめまして！ありがとうございます(●' '●)ちょっとペースト落ちつつありますが一生懸命書きますね(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年8月1日 23時) (レス) id: 24001718ca (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 初めまして。いつもお話読ませていただいています(o^^o)どれも胸がきゅん、となる素敵なお話ばかりで癒されています。これからも楽しみにしていますね(^ ^) (2016年8月1日 0時) (レス) id: 67d32b43af (このIDを非表示/違反報告)
ayuu(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます( ^ω^ )これからも少しでも幸せになっていただければと思いながら書かせていただきます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年7月28日 16時) (レス) id: 24001718ca (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - Daysの1から見させていただいてます！毎回キュンキュンさせられてます(笑)これからも応援してます、更新頑張って下さい！ (2016年7月28日 13時) (レス) id: f8c7f97da8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：as | 作成日時：2016年7月23日 21時
