僕等ノ、 (ページ12)

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徐々に近づいてくるスタッフの顔

………もう無理だ。

SG「何してんですか？俺のヌナに」

SF「…、」

「ユンギっ、」

ユンギの顔を見た途端

ぶあっと涙が出てきて

無意識にユンギに抱きついていた

SF「や、その、ゴミがついていたので取ろうと、」

SG「へえ。その割には随分と怖がらせてくれたみたいで」

SF「……チッ」

何も言えなくなったのか

舌打ちだけして何処かに行ってしまったスタッフ。

SG「パボヌナ」

「……ごめん、本当にありがとう、」

SG「女の子なんだから少しは気をつけてください」

「……気をつける、」

SG「約束ですよ」

「ん、」

弱い私は見せたくなかったのに。

せめて泣き顔は見られないように、

ユンギの首元に顔を埋めた。

……ユンギってこんなに安心感あったっけ。

SG「いつまでくっついてるつもりですか」

「あとちょっと」

SG「……はぁ。わかりました、」

「ありがとう。……泣いた事皆には黙っててね、」

SG「はいはい」

「ユンギめちゃくちゃ格好良かった」

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