きらきらの【尾崎匠海】

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撮影も順調に進み、今は使った衣装の片付け中。





池崎「Aちゃ〜ん。あ、おった」



『ん〜？お、理人君。なに？』



池崎「いや？特に要はないんやけど、匠海君が探してて、その前に俺が見つけたって感じやな」



『尾崎さんが？』







なんだろう。



そう考えてると、遠くの方から



尾崎「Aちゃん！どこにおるん！？おーい！！！」




なんて、スタジオに響き渡るくらい大きな叫び声が聞こえる。



池崎「…やっぱり匠海君アホやな」





尾崎さんの叫び声を聞いてか、市川さんの「中村なら作業スペース！！」という声も響いた。










尾崎「あー！やっと見つけた！！って、なんで理人もおるん」



池崎「あーあ、俺とAちゃんの2人っきりの時間が終わった、、」



出てけ出てけっ、なんて言いながら理人君を追い出す尾崎さん。



池崎「だぁー！そんなん、匠海君だけずるいやんか！！」



っという声と共に追い出される理人君。



それを横目に見ながら作業を着々と進めていく私。



中々のカオス。







あーだこーだ言いながら少し揉めてるな。



小学生か？



なんて心で突っ込む。





まあ、おかげさまで作業が捗り、あとは靴を箱に片付ければ終わり。



靴の箱はどこだっけ？？



確か台の下に…あ、あった。





しゃがんで箱を整理してると、右側に触れる温もり。



右を見ると、ぴったりと尾崎さんがくっついていた。





『あの、近いですね？』



尾崎「そうか？」



『はい。もう少し離れてください』



絶対聞こえてるのに「え？なんですか？」って言ってるような、とぼけた顔してる。





…暫く見つめても動く気配がないので、作業を進める事にした。



尾崎さんは私の手元を見て、真似して靴を箱に入れてくれた。







尾崎「…あ、俺、Aちゃんの作業手伝いに来たんとちゃうわ。聞きたい事っていうか、確認したい事があって」



『確認したいことですか？』



尾崎「Aちゃんて、俺以外のメンバーの事なんて呼んでる？」



『…はえ？』





予想外の質問で、思わず間抜けな声が出る。



尾崎「いやほら、Aちゃん俺と同い年やろ？それやのに敬語やし、名前も苗字で呼ぶし、一緒に仕事してからもう何年か経つし、、」





なるほど。



確かに言われてみれば苗字でさん付け、ましてや敬語なのは尾崎さんだけかも。







尾崎「なんか、距離感じて寂しいねんけど」





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