ふわふわ天然系3 (ページ25)

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「着いたー」

翔平くんを見送った次の日。
私は福岡空港に降り立った。
ほんまに行くん！？って何回も聞くはるぽんをどうにかこうにか説得して。

中島【もしもし？】
【あ、卓さん？】
中島【おはよう。なんか久しぶりな気がする】
【な！卓さん、今実家やんな？】
中島【うん、実家】
【私、今福岡です！】
中島【え！？】
【福岡空港におるの】
中島【え？なんで？】
【卓さんに会いに来た！】
中島【いや、ちょっとパニックだわ！
えー…っと、とりあえずすぐ迎えに行くから待ってて！】
【ん？迎えはいいよ！どっかで待ち合わせしよ】
中島【いや、ダメ！こんな見知らぬ土地で何かあったらマズイから。すぐ行くから】
【わかった、了解です】

大丈夫やのにな。卓さんも心配性。
とりあえず卓さん来てくれるまでコーヒーでも飲もう。

西川〈着いた？〉

遥輝からのLINE。そういえば着いたらLINEしろって言われてたんやった。

〈無事到着しましたー卓さんが空港まで来てくれるから、コーヒー飲んでる！〉
西川〈コーヒー飲む前に着いたら連絡しろ！心配するやろ！〉
〈ごめんごめん〉
西川〈卓さんに迷惑かけんようにな〉
〈了解であります！〉

スタンプ送信っと。
iphoneを置いて、鞄からノートを取り出す。
北海道に戻ったら何か新メニュー出したいな。
何かないかな。
福岡…やっぱり明太子？

「パスタか、オムライスのソースにするのも美味しいよなー」

あ！もつ鍋食べたい。北海道も美味しい物いっぱいあるけど、福岡も美味しい物だらけ。
あかん…お腹空いてきた…

中島「Aちゃん！」

黒縁眼鏡の卓さん登場。
朝からイケメンやな、うん。