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「終わったー」
西川「もう疲れた。限界！」
「私も！嫌味も聞き飽きたわ」
また散々嫌味を言われて、俺もAも疲労困ぱい。
「疲れたけど、一杯飲んで帰ろ」
西川「いいな、それ」
両親はまだ帰れそうにないし、預けてた荷物を持って従姉妹には会わず早々に会場を出ようとした。
「え！大谷さん！？」
西川「は？」
翔平がおるわけないやろ。だいたいここ大阪やぞ。
大谷「Aさん！」
いや、マジでおるやん。え？なんで？
「えー！なんで！？本物！？」
大谷「はは！本物に決まってるじゃないですか」
駆け寄ったAを愛おしそうに見る翔平にちょっとイラっとしたけど、グッと堪えた。
なんやねん…イキナリめっちゃ行動力発揮するやん。
大谷「会いに来ちゃいました」
「えー！凄い！な、凄いなはるぽん！」
西川「あ、うん」
大谷「すみません、西川さん」
西川「いいんやけど大丈夫なん？仕事は？」
大谷「明日休みなんで」
西川「そうなんや」
「大谷さん大谷さん！」
大谷「はい」
「今からはるぽんと一杯行こうって言ってたんですけど、一緒に行きましょう」
大谷「はい！」
ニコニコ。2人とも、めっちゃニコニコ。
従姉妹「ちょっとA！私に挨拶もなしに帰るつもり！？」
出たー…お見送りを終えたあいつ…
「うわ…」
西川「最悪のタイミング…」
大谷「あ、従姉妹の？」
「そうです。最悪…」
従姉妹「え！大谷翔平！」
西川「デカイ声で呼ぶな」
「来たー…近づいて来たー…」
西川「翔平、先に言っとく。ごめん」
大谷「え？」
西川「たぶん、ウザい。無視していいから」
大谷「いやでも…」
30分…あいつに捕まってる時間。
長いやろ…
「ちょっともういい加減にして」
従姉妹「は？別にいいやん。今日は私の結婚式やで？私が主役やねんから」
「大谷さんは関係ないやろ」
大谷「Aさん、いいですよ。大丈夫です」
従姉妹「ほらな！あんたと違っていい人やわぁ。
そんな性格やから結婚も出来へんねんで？」
おい、マジでいい加減にしろよ…
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作者名：なな | 作成日時：2017年8月20日 1時
