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西川「そろそろ泣き止めって」
「わかってる…!」

Aのお気に入りのカフェに着いて、Aの好きなパスタとコーヒーが目の前にあるのに、ずっと泣いてる。

西川「Aが泣いてるから目立ってんで」
「…ごめん」
西川「いいねんけど、パスタ冷めるで。
好きやろ?このパスタ」
「うん…好き」
西川「じゃ、早よ食べ」
「うん、食べる…」

目も鼻も真っ赤。
久しぶりにこんなに泣いてるA見たな。
数ヶ月ぶりに翔平と会って、1週間ずっと一緒で楽しかったやろうし、離れるんは寂しかったんやろな。

「おいしい」
西川「そうか」

今回のこの1週間。
正直俺もめちゃくちゃ寂しかった。
一緒に住む前はずっと離れてたのに、一緒に住んだらあかん。
ちょっと会われへんだけで寂しくなる。
いつまでもこんな日々が続くわけじゃないのに。
俺もそろそろ覚悟決めとかな…あかんな。

「はるぽん?」
西川「ん?」
「ボーっとしてる」
西川「ちょっと考え事」
「考え事?なに?」
西川「んー…ちゃんと決まったら言うわ」
「えー…気になる…結婚とか?」
西川「誰とやねん」
「わからんけど」
西川「違うから。ま、気にすんな」
「ふーん、わかった」
西川「そういえば今日の夜、亮と剛が飯行こって言ってたで」
「ほんま!?行くー」

さっきまで泣いてたのが嘘みたいに、ニコニコしながら亮にLINEしてるし。

「亮くんに焼き肉奢ってってLINEしたら、先輩の遥輝さんに奢ってもらおーぜ!やって」
西川「はいはい、わかってます」
「超高級なとこ行こって亮くんと剛くんに言っとこ!」

楽しそうでなによりです。
もうAが笑ってくれるなら、何でもいいわ。

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作者名:なな | 作成日時:2018年11月14日 1時

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