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「あーむり!もう絶対むり!」
大谷「もうしないよ。僕もさすがにもう無理」
さすがの僕ももう体力の限界。
大谷「Aの電話鳴ってるよ」
「んー誰よー」
モゾモゾと、僕のシャツを羽織って起き上がった。
あ、まだイケるかも…なんて思ったりして。
「はいはい」
西川【俺です】
「うん、どしたん?」
西川【てか声どうした?カスカスやん】
「あー…うん、察して」
西川【おぉ…察した…今、大丈夫なん?】
「うん、大丈夫」
西川【別に用はないんやけどな】
「なんやそれ」
西川【声聞いとこうと思って】
「んふ!好きやなぁー」
西川【うるさい。ま、声聞いたし切るわ】
「はいはい、じゃあね」
Aの声しか聞こえなかったけど、相手が西川さんだって事はすぐにわかった。
嬉しそうにニコニコしてたから。
大谷「西川さん?」
「そう!よくわかったな」
また僕の腕の中に戻ってくる。
大谷「顔がニコニコしてたから」
「声聞きたかったんやってさ」
大谷「相変わらず仲良いね」
「相変わらずですよー」
んふんふ笑いながら僕をギューっと抱きしめた。
大谷「ん?」
「んーなんか安心する」
大谷「大きいからじゃない?」
「そうかな?」
大谷「そうだよ、たぶん」
「いい匂いする」
大谷「汗くさくない?」
「全然!フローラル」
大谷「Aもいい匂いするよ」
これは本当に。
何の匂いなんだろう。
匂いフェチではないけれど、Aの匂いは好き。
「香水?」
大谷「んーちょっと違うな」
香水とはまた違う匂い。フェロモン的なやつかな。
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作者名:なな | 作成日時:2018年11月14日 1時