＊なんて事ない日常を3＊米津玄師 (ページ8)

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俺は俺でおじさんと何とか当たり障りのない会話を。

米津「すみません、話すの苦手で」
『いやいや、僕もね苦手なんだよ』
米津「そうなんですね」

じゃうちと似てるんだな。

「あ！良かったらこれ…」

そう言って鞄から出したアルバム。

米津「え？なんで持ってるの？」
「一応いつも1枚は鞄に入れてる。友達とかに会ったらあげようと思って」
米津「あーなるほど」

ご夫婦に俺のアルバムを差し出す。

「うちの主人のアルバムなんですけど、良かったら聴いてみてください」

主人だって。初めて言われた。

『歌手の方なの？』
米津「あ、はい。一応」
「アンナチュラル見てますか？ドラマの」
『えぇ、見てる』
「そのドラマの歌、歌ってます」

こっそりと。

『そうなの！？私、歌ってるの誰かなってずっと思ってたの』
「彼です！」

Aがめちゃくちゃ得意げ。

米津「すみません、俺です」
『こんな所で出会うなんて…アルバムありがとう。
聴かせてもらうわね。頑張ってね。』
米津「ありがとうございます」

4人で写真を撮って、ご夫婦と別れた。

「素敵なご夫婦やったね」
米津「そうだね」
「こういう素敵な出会いがあるなら、旅行もいいなーって思える」
米津「また休み出来たら旅行しような」
「うん！」

ちょっと興味持ってもらえたかも。
ご夫婦、ありがとう！