＊なんて事ない日常を3＊米津玄師 (ページ5)

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「フローライトフローライトふふふふふーん」

新幹線の中。
片方ずつイヤホンをつけて、俺の曲を流しながらご機嫌。

米津「晴れて良かったね」
「ほんまに！雨やったら泣いてたわ」

またお揃いで買ったスニーカー。
今日のために買ったから雨だったら最悪だったな。
アウターもカーキで今日は似てるし、パンツも黒で同じだ。
違うのはパーカーが俺が黒でAがグレー。
ペアルックみたい。
朝から缶ビールを飲みながらそんな事を思っていたら、右腕に重みを感じた。

米津「ん？A？」
「…」

寝てる。
めちゃくちゃ気持ち良さそうな顔して寝てる。
昨日の夜、楽しみすぎてなかなか寝付けなかったみたいだし仕方ないか。

米津「幸せだな…」

流れる景色と可愛い寝顔のAと缶ビール。
自然と声に出していた。
最近は有難い事に忙しくて、Aとゆっくり過ごす時間が前より少ない。
Aよりたぶん俺の方が寂しがり屋だから、今日は本当に幸せだ。

「んー…」
米津「そろそろ起きて」
「はーい…」

もそもそ動いて、ゆっくり目を開けて俺を見た。

米津「おはよ」
「おはよ」

可愛く笑うからキスしたくなったけど、さすがに我慢しよう。

「玄師はずっと起きてたん？」
米津「うん。ビール飲みながらAの寝顔見てた」
「変態ー」
米津「なんでよ。変態じゃねぇわ」
「んふ！」