＊なんて事ない日常を3＊米津玄師 (ページ29)

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「あー久しぶりの美容院！」

先生から許可がおりた。
A、めちゃくちゃ笑顔。
本当久しぶりに見たわ、この笑顔。
出来ない事が多くて、外にも出なくて。
相当なストレスだっただろう。

「ちょっとバッサリいこかな」
米津「バッサリ？どのくらい？」
「肩…ぐらい」
米津「いいね、絶対似合う」

今日はとことん甘やかそうと思う。
美容院の後はAの好きなショップに行こう。
スニーカーも買おうかな。

『お待たせしました！どうぞー』
「はーい。じゃ行ってくるー」
米津「んー」

ついて来ただけの俺はただただ待つのみ。
暇だな。
ていうか、めっちゃ見られてんだよな。
目立ってんのかな。
まぁ、目立つか。女の子ばっかりだもんな。
とりあえず耳にイヤホンさして目を閉じた。

「起きろー」

ビックリした。イヤホン外されてめちゃくちゃビックリした。

米津「終わっ…」
「ん？終わったよ」

やば…可愛い…

「玄師？」
米津「あ、うん、可愛い。似合う」
「ありがと」

歳を重ねるごとに可愛さが増してるんだけど。
何なのこの人、本当。

「よし、次はどうする？」
米津「次はAの好きな店で好きなだけ買う」
「なにその最高なプランは」
米津「今日はね、とことん甘やかすDAYだから」
「毎日甘やかされてんのに？」
米津「いつものさらに上をいくから」