＊なんて事ない日常を3＊米津玄師 (ページ19)

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入院2日目。
昨日泊まったから、一度家に帰って風呂に入ってからまた病院。
体はまだ痛いみたいだけど、思いのほか元気で安心した。

米津「じゃ、帰るね」
「うん、気をつけて」

俺が帰る時、普通だった。
笑顔だったし、手まで振って。
やっぱりAは強いな。俺の方が寂しい。

米津「…」

家に帰ってくると更に寂しさが増す。
いつもはおかえり！って笑顔で迎えてくれるのに。

米津「ん？」

適当にご飯食べて、ソファーに座って缶ビールを飲んでいた時。
Aからの着信。もう0時過ぎてる。

米津【もしもし】
【…玄師】
米津【ん？どうした？】
【うん…何もないねんけどな】
米津【寂しくなった？】
【うん、寂しくなった】

どうしよう…めちゃくちゃ可愛いぞ。

【玄師おらんの寂しい…】
米津【俺もめっちゃ寂しいよ】
【ほんまに？】
米津【うん、ほんまに】
【一緒やな】
米津【そうやな】
【玄師の関西弁！萌えー】
米津【また萌えかよ】
【んで、イケボ】
米津【それね、よく言われる】
【はい、調子乗ったー】
米津【んふ】

ちょっとだけ声が明るくなった気がする。
それからしばらくいつもみたいに馬鹿みたいな話をしていたら、Aの返事が遅くなった。

米津【A？】
【…】

寝たな。寝息が聞こえる。

米津【おやすみ】

しばらく寝息を聞いていたいけど、ヤバイやつな気がしてやめた。