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カランコロンとベルが鳴った。
ドアの方を見ると、そこには" 真司郎さん "の姿が…。
『いらっしゃいませ』
｢こんにちは｣
私の方をちゃんと見て挨拶してくれる真司郎さん。
そんなところにもきゅんとしてしまう私は重症でしょうか…笑
いつもの窓側の席についた真司郎さん。
いつもならここで｢いつもの｣って言うんだけど、
今日は違くて、｢抹茶のクッキー食べてくれた？｣
って子犬のようなキラキラした目で言う真司郎さん。
実は…嬉しすぎて食べてないとか言えないじゃん。
『あ、えっと…その、まだ…』
｢え、Aちゃん嫌いやった？ほんまごめん｣
『あ、いや！抹茶好きです！ただ…』
｢ただ？｣
『與さんに貰ったのが嬉しすぎて…なんていうか食べるのがもったいないというか…ちゃんと大事にとってあります…』
好きな人から貰ったものって大切にしておきたいって思うの。
クッキーとか、食べたら無くなっちゃうから、もったいなくて…
食べようかなとか思ったんだけど、食べれなかったんだよ。
ちょっと小声になってしまったけど、素直に打ち明けた。
すると、
｢びっくりしたぁ！そっか、そっか！嬉しい…か。
でも、賞味期限とかあるからちゃんと食べてや？｣
なんですか、その少年のような眩しい笑顔は。
どこまで真司郎さんは優しいの。
｢それに…俺がAちゃんのために買ったんや。
おいしいって言ってもらわな困るわぁ。
感想、待ってるで？｣
『はい！』
そんなこと言われたら食べるしかないじゃん。
私のため…待って。ニヤけるんだけど、
ほんとにずるいなぁ、與真司郎さんは笑
そんなとこも好きなんだよねぇ…
あ、そうだ！注文聞かないと。
もうちょっと話したかったなぁ。
でも、お仕事だし仕方ないよね。
私はなるべく平常心を保って聞いた。
『ご注文どうなさいますか？』
｢えー、じゃあ、今日はAちゃんのおすすめで！｣
ん…？え！おすすめ？しかも私の？
『あの…えと』
｢え、聞こえへんかった？Aちゃんのおすすめ、お願いできる？｣
『かしこまりました…でも』
｢たまにはいつもとちゃうのも飲んでみたかってん！はい、任せたで？Aちゃんが好きなもん、飲んでみたい。｣
ふわりと微笑む真司郎さん。
『すぐ作ります！』
と返事をして裏へ向かう。
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むつみ - キュンキュンしちゃいました！うらやましいです (2018年12月4日 21時) (
レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
むつみ - こういうストーリー大好きです。これから読むのが楽しみに待ってます (2018年11月23日 19時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏歌 | 作成日時：2018年11月23日 13時
