お迎え(立花side) ページ8
そろそろAの仕事が終わる時間だ。
そう思って迎えに行く為、出かける支度をしているとケータイが震えた。
「……A?」
もう仕事が終わったという連絡だと思って電話に出た。
「もしもし」
「立花さん!今日うちの店に菅沼さんが来てたんですけど酔いつぶれてしまって今スタッフルームのソファで寝かせてるんですけど全然起きてくれなくて…!!!」
「えっすがぽん!?……はぁ……。」
すがぽん何やってんの……。
えぇ…どうしよう。
「わかった…今ちょうどAの事迎えに行こうとしてたからすぐ着くよ。」
今日は俺の仕事が少し早い時間に終わってちょうどAと入れ違いだった。
だから夜はAと2人でゆっくり出来ると思ったのにな……。
そんなことを考えているうちに俺はバーに着いた。
「立花さん!こっちです!!」
Aが裏口から出てきて俺の腕を引いてスタッフルームに連れられた。
「あーぁ……。おーい、すがぽーんおきろー。」
顔をペチペチしてみるものの何の反応も示さない。
「どうしますか立花さん?」
本当に困った、そんな顔でAが俺を見てくる。
「うちに連れてくか……。明日仕事何時からかわかる?」
「明日はオフだって言ってました!」
「じゃあいっか。はぁ……。」
流石に俺ひとりで運べない事は無いけど重労働なのでタクシーを呼んだ。
タクシーの助手席にすがぽんを寝かせて俺はAと後部座席に座った。
「立花さん、ありがとうございます……。」
と少し恥ずかしそうに言うA。
「しょうがないでしょ、それにA1人じゃ運べなかっただろうし。」
てっきり俺はすがぽんの事を言っているのだと思って言った。
「いえ、それもそうなんですけど!あの、さっき電話で迎えに行こうとしてたって言ってくれたじゃないですか。嬉しかったです。ありがとうございます!」
……なにそれ。
「…どういたしまして。」
不意打ちだった。
Aの顔を見たのがいけなかった。
少し頬を赤らめて、恥ずかしそうに言ったAは身長差で自然となった上目遣いで俺に言うもんだからどういたしましてしか出てこなかった。
それから家に着くまでどちらも話せずにただ少し気はずかしい空気が漂っていた。
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成瀬(プロフ) - そらさん» コメント返信遅れてすみません(><)体調は全然大丈夫です!ありがとうございます(><)近々更新するのでもう少しお待ち下さい(><) (2017年2月3日 8時) (レス) id: 9d7c1eba17 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 成瀬さん、おひさしぶりです(^-^ インフルエンザなどか未だ流行ってますが体調は大丈夫ですか? (2017年1月30日 17時) (レス) id: 38609e46e5 (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 凜華さん» 本当におめでたいですよね!(><) (2017年1月5日 22時) (レス) id: 9d7c1eba17 (このIDを非表示/違反報告)
凜華 - 立花さん、結婚おめでとうございます!! 末長くお幸せにっ! (2017年1月5日 22時) (レス) id: 03bf1fa1df (このIDを非表示/違反報告)
成瀬(プロフ) - 彩葉波姫さん» 私もお昼にそんな感じのテンションでしたwこっちの立花さんも幸せ目指しますよよよよ!!!!!ありがとうございます!!!!!!! (2017年1月5日 17時) (レス) id: 9d7c1eba17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:成瀬 | 作成日時:2016年9月18日 20時