てぐんさんの嫁9 (ページ6)

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LE「ん…A…」

目を冷やしていたら眠ってしまっていたようだ。
隣にAがいない。

LE「まだリビングかな…」

部屋を出るとハギョンの部屋からAの声が聞こえた。

LE「え…」

聞こえてきた言葉に絶句する。
Aが俺から離れようとしている？
別れるって事？意味がわからない。
どうしてそうなる？
頭の中が真っ白だ。

LE「部屋…戻ろう…」

部屋に戻ってベッドに座る。
さっきのAの言葉が頭から離れない。

LE「どうしよう…」

駄目だ。また涙が出てくる。
Aが離れるなんてありえない。
どうしたらいい？俺が何をした？

「あ、テグナ起きてたの？」
LE「…」
「テグナ？どうしたの？」

泣いている俺を見てAが駆け寄ってくる。

LE「なんで…」
「え？」
LE「嫌だよ…離れないで…」
「テグナ？」
LE「Aがいないなんて無理だよ！考えられない！俺は絶対別れない！」
「テグナ、落ち着いて！」

パニックになっている俺を抱きしめてくれる。

「ハギョナとの話聞こえてたんだね」
LE「嫌だ！…嫌だよ…A」
「テグナ、大丈夫だから。私はテグナから離れたりしない。だから落ち着いて…」
LE「本当に？」
「うん、本当。ハギョナにね、凄く怒られたの。
離れたって何も解決しないって。
ハギョナのいう通りだよね。私、馬鹿だから離れた方がテグナが辛い思いしなくて済むって思ったの。
でも、私だってテグナがいないと生きていけないもん。変な事言ってごめんね」

Aを見るとAも泣いていた。

「何も言わなくてもお互いの気持ち、わかってるって思ってたけどちゃんと話さなきゃ駄目だね。
寂しい時は寂しいってちゃんと言うね。
だからテグナも寂しい時はちゃんと言ってね」
LE「毎日寂しいよ。いつでもAの顔が見たいって思ってる」
「ふふふ。一緒だね！テグナ、また目が真っ赤！」
LE「Aも」

2人で泣きながら笑った。