てぐんさんの嫁9 (ページ40)

今日:2 hit、昨日:26 hit、合計:62,353 hit

391 ページ40

HK「Aヌナー。体調どう？」

妊娠報告から数日後、Aヌナの体調が優れない日が続いていた。
悪阻ってやつらしい。
食べても食べなくても気持ち悪いみたいで、元気もなく可哀想。

「んー。ちょっと今日はマシー」
HK「良かった…辛いね…ヌナ」

ベッドに横になっているAヌナの頭を撫でると微笑んでくれる。

「辛いけど、赤ちゃんが元気って事だから頑張れるよ」
HK「そうだね。あ！何か食べたい物ない？買ってくるよ！」
「せっかくのお休みなんだから、ヒョガはゆっくりしてなきゃ！」
HK「こんな時まで遠慮しないのー！」

もっと僕にも甘えてほしいのに。

「じゃーケーキが食べたい」
HK「ケーキ？」
「うん。生クリームたっぷりのやつ」

なかなか重めな物を…Aヌナらしい。

HK「わかった！買ってくる。
そうだ！ケーキ食べたらちょっと散歩しない？」
「散歩？」
HK「うん。外に出ない日が続いてるからさ。
ソヒョンヌナのカフェまで行こうよ。
ケーキ買った帰りにソヒョンヌナの所寄って、後から来るって伝えてくる！」
「わかった。ありがとね、ヒョガ」

ケーキを買いに走り、ソヒョンヌナのカフェに寄る。
中を覗くと、ちょうどカウンターにソヒョンヌナがいた。

HK「ソヒョンヌナ」
SH「ビックリしたー。どうしたの？」
HK「後でAヌナと来ようと思って。
ソヒョンヌナいるか確認に来ました」
SH「わかった、待ってるね！Aの調子どう？」
HK「まだ悪阻でしんどいみたいで…でも今日はマシだって言ってました！
ケーキが食べたいって言うから買いに行ってたんです」

ケーキの入った箱を見せるとソヒョンヌナが笑った。

SH「またそんな重いものを…Aらしいね」
HK「はい！」
SH「ありがとね、ヒョガ」
HK「え？」
SH「私、あんまりAの所に行ってあげられないから…テグナもいない事多いだろうけど、ヒョガや皆がいてくれるから安心」

ソヒョンヌナもカフェを何店舗も経営していて忙しい人だ。
Aヌナと何カ月も会えない事もあるらしい。

HK「だって家族だから。Aヌナは僕たちのオンマですからね！」
SH「そっかそっか」

ソヒョンヌナは嬉しそうに笑った。
テグニひょんもAヌナもソヒョンヌナの事が大好きなのがなんとなくわかる。

HK「じゃー後で」
SH「はーい。ノンカフェインの美味しいコーヒー淹れて待ってる」

いい人！