てぐんさんの嫁9 (ページ38)

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作業室のドアを少し開けて中を覗くと、ヘッドホンをしながらパソコンに向かうテグンの姿。
ソッと近づいて肩を叩くと振り返る。

LE「A！ビックリしたーどうしたの？」
「ちょっとお話がありまして」
LE「話？」
「うん」

テグンは作業を止め、私を見る。

LE「どうした？」
「えっとね、妊娠した！」
LE「え？」
「テグナと私の赤ちゃんがいるよ！」
LE「本当に…？」
「うん！3か月だって」

テグンは手で顔を覆い、下を向く。
やっぱり泣いた。

「嬉しい？」
LE「嬉しいに…決まってる…」

座っているテグンが私のお腹に顔を当てながら抱きしめる。

LE「俺と…Aの赤ちゃん…
ヤバい…どうしよう…」
「パパだね、テグナ！」
LE「パパ…とママ…」

何度もパパとママを繰り返し呟く。
すると、急に立ち上がり

LE「ちょっと待ってて！あ、座って！ソッとね！」

そう言って作業室を出ていった。
ソッと座るってなんだろう。
なんて思っていると、バタバタと聞こえる足音。

代表「A！」

息を切らした代表と、

マ「妊娠したって！？」

同じく息を切らしたマネおっぱが入ってきた。

「はい！3か月に入ったところです」

もうなんだか作業室内大騒ぎ。
テグンは相変わらず泣いているし、代表とマネおっぱは万歳までして喜んでいる。

代表「おめでとうテグナ、A」
「ありがとうございます！」
LE「ありがとう…ございます…」
「テグナ、泣きすぎよ」
LE「だって…」

散々大騒ぎして代表とマネおっぱは作業室を出ていった。

「凄く喜んでくれたね」
LE「うん」
「皆にも帰って報告しなきゃね」
LE「皆も喜んでくれるよ」
「だね！じゃ、私帰るね」

そう言って立ち上がると、テグンが私の手を掴む。

LE「ダメダメ！1人で帰るとか何考えてんの。
何かあったらどうする！
俺も一緒に帰るから！ちょっと待ってなさい」

さっそく心配性と過保護が出ている。

「先が思いやられる…」
LE「何か言った？」
「なんでもない！」