てぐんさんの嫁9 (ページ22)

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HB「Aヌナ！！」

Aヌナの姿を見つけて思わず声を上げる。

「ゔー…ホンビナー」
HB「さっそく泣いてるの？」
「飛行機の中でも泣いてた…」
HB「怪しいよ、それは」
「だって…」

頭を撫で、ヌナの荷物を持つ。

「自分で持つよ」
HB「いいから」
「だから優しくしないでってば…」
HB「僕はいつでも優しいけど？」

そう言うとヌナが少しだけ笑った。

HB「テグニひょん、疲れてた？移動ばっかりで可哀想だよね」
「知らない。会ってないもん」
HB「え？」
「なんだか顔見たら無理な気がしてハギョナの部屋に篭ってたの。
一応、ドアの前から声かけてくれたりしてたんだけどね…」

なるほどね。
きっとテグニひょんもAヌナが写真を見た事に気付いているだろう。
だから無理に部屋から出すような事はしなかったんだ。

「このままじゃダメな事はわかってるんだけどね。
さすがにあの写真目の当たりにしたらね…キツイ」
HB「わかってるよ、ヌナ。さ、皆の所行こう」
「マネおっぱは？」
HB「いないよ。僕、1人で来たから」
「1人で！？」

マネひょんは一緒に迎えに行くと言ってくれていたけど、なんとなく1人で来たかった。

HB「やれば出来る子なんだよ、僕は」
「凄いね、ホンビナ！」

まぁ、タクシーに乗ってきたからそこまで凄い訳ではないんだけど。
ヌナが褒めてくれるから気分がいい。

HB「電車乗ってみる？」
「大丈夫なの？」
HB「調べればなんとかなるよ。ヌナは日本語大丈夫だし」
「えー…ちょっと不安だな…」
HB「大丈夫大丈夫！」

気分のいい僕は今、なんだって大丈夫な気がしている。