てぐんさんの嫁9 (ページ3)

今日:23 hit、昨日:0 hit、合計:62,348 hit

355 ページ3

「テグナー」
LE「ん？」
「今日これからどうするの？」

化粧をしながら聞いてきたA。
化粧なんてしなくていいのに…

「テグナ？」
LE「あ、ごめん。電車に乗ってちょっと移動」

俺がそう言うと勢いよく振り返る。
可愛い。

「テグナと電車！？」
LE「そう」
「大丈夫なの？」
LE「大丈夫」

何も根拠はないけど、今日は普通のカップルがする事を俺たちもすると決めていた。

LE「不安？」
「全然！テグナと電車なんて久しぶりすぎて楽しみ！」

Aはニコニコしながら鼻歌まで歌っている。

「よし！用意できましたー」
LE「じゃあ行こうか」

ホテルを出て駅までの道を歩く。
こうやって朝から2人で歩くのも久しぶりだ。

「テグナ、今日もカッコいいね！」
LE「なに急に」
「だってカッコいいんだもん」
LE「Aだって今日も可愛いよ。毎日可愛い」
「へへ。テグナも毎日カッコいいよーだから困る！」
LE「なんで？」
「ドキドキする！」

まいった…キスしたい…
キスして撫でまわしたい気持ちをグッと堪える。

「テグナ、駅着いたよ」
LE「あぁ、ごめん」
「どうしたの？大丈夫？」
LE「問題ない。気にしないで」
「？？変なテグナ」

電車に乗り込むと朝だからかなかなかの混み具合。
つり革に手の届かないAは俺に抱きついている。
どうしよう。
いろいろ大丈夫かな、俺。

「テグナ、心臓すっごくドキドキしてるけど大丈夫？」

そう言って上目遣いで俺を見てくる。
もう駄目だ。

「ん！！ちょっとテグナ！」
LE「ごめん、我慢できなかった」

Aにキスした瞬間、車内で少し悲鳴が上がった。
電車に乗った時から気づかれていた事も写真を撮られていた事も気づいていたけど、もうどうでもよくなった。

「絶対写真撮られたよ…」
LE「関係ない」
「怒られるよ？」
LE「いいよ、別に」
「もう…」
LE「耳まで真っ赤」
「当たり前でしょ！」

少し拗ねながら俺の胸元に顔を埋めるAが可愛すぎてギュッと抱きしめた。

「くるしい…」