てぐんさんの嫁8 (ページ10)

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ス「お待たせ！メンズしかないけどいい？」
「うん、ありがとうオンニ」
ス「じゃあ着替えるから皆ちょっと外出て」
「ごめんね…」
LE「謝らなくていいから」

楽屋にスタイリストとメイクのオンニだけになる。

ス「皆のサイズだからちょっと大きいけど、大丈夫？あと、下着も濡れてない？
コンビニで一応買ってきたけど…」
「オンニ…」
ス「もー！泣かないの！風邪引くから着替えよう」

ロンTを着てカーディガンを羽織りスキニーを履く。
やっぱりブカブカだ。

ス「やっぱり大きいねーでも逆に可愛いんじゃない？」
「ほんと？ありがとう。この衣装買い取るね」
ス「気にしなくていいから」
メ「A、こっち来て。髪の毛やってあげる。
あとメイクもね」
「もう！また泣いちゃうよ！」

オンニたちの優しさにまた泣いてしまう。

メ「しかしアレだね。性格悪いよね」
「ほんとに！意味わかんないよ…私と結婚してるとテグナの株が下がるんだって」
ス「なにそれ…」
「ムカつくから言い返したら水かけられたの」
メ「そんな事したらテグナに嫌われるとか思わないのかな？馬鹿だよねー」
「ほんと馬鹿よ、馬鹿！
あーオンニたちと話したらスッキリした！
ありがとう！」
ス「皆に話しにくい事とかあったら私たちに言ってね。女同士だからこそ分かる事もあるからね」

私は恵まれていると本当に思う。
普通、事務所からしたら疎ましい存在に違いない私を代表やスタッフ皆が気にかけてくれる。

「ありがとう」
ス「よし！笑顔出たね！
皆、入っても大丈夫ですよー」

オンニがドアを開けて声をかけると皆が入ってきた。