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「はぁ…」

公園のベンチに座りホットコーヒーを飲みながらため息をつく。
全て受け入れるとテグンには言ったけど、本当は全然受け入れられていない。

「寒…」

家にいるとまた皆に心配をかけてしまう。
そう思って公園まで来たのだ。

「まだまだ時間かかりそう…」

しばらくボーっとしていた。



ーーー
車が公園の前を通りかかった時、ベンチに座るAヌナの姿が見えた。
降ろしてもらい、Aヌナに近づく。

HB「Aヌナ」
「あ、ホンビナ。おかえりー
今日は早かったんだね」
HB「寒いのに何してんの、こんな所で」
「んーボーっとしてるの」
HB「なにそれ」

そう言って隣に座る。
しばらく無言。

HB「ヌナ」
「ん?」
HB「寒くない?」
「寒いねー」
HB「帰らない?」
「もうちょっといる」
HB「そっか…」

またしばらく無言。

HB「ヌナ」
「なーに?」
HB「やっぱり受け入れられない?」
「んーそうだね。
なかなか時間かかりそうだね」
HB「だよね」
「ちゃんとわかってるの。
テグナが芸能人になった時からちゃんとわかってたつもりなの。
でもね、やっぱり辛いよね。
会えなくて寂しいとか、そんな事がどうでもよく思えるぐらい。
馬鹿みたいでしょ?」

そう言って少し笑うヌナ。

「前にホンビナさ、ミュージカル見てあげてって言ってたでしょ?」
HB「あーうん、言ったね」
「やっぱり今回も行けそうにないよ」
HB「わかってるよ」

俯いて話すAヌナの頭を撫でる。

「テグナ、頑張ってるのにね…駄目だなー私」
HB「ヌナ…」
「帰ろっか!」

急に立ち上がり、歩き出す。

「ホンビナ」
HB「ん?」
「ありがとう」
HB「何が?」
「話聞いてくれて。ちょっとスッキリした」
HB「そっか。
ヌナさ、皆に心配かけたくないって思ってるんだろうけどもっと甘えていいんだよ」
「うん、ありがとう」

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作者名:ななななん | 作成日時:2015年11月18日 18時

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