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LE「A」
Aのそばへ行くと俺の顔を見て一瞬止まる。
Aの目から涙が溢れでていた。
「テグナだ…」
俺にしがみついて声をあげて泣きだした。
LE「ごめん…Aの気持ちわかってなかった。
全部仕事を言い訳にしてた。本当にごめん」
「ううん…いいの。仕事なのは仕方ないんだよ…
ちゃんとわかってる。大丈夫」
LE「でも泣いてる」
「これはテグナに会えたから嬉しくて泣いてるの。
久しぶりのテグナの匂い…安心する」
そう言ってクンクン匂いをかぎ始める。
LE「A」
「ん?」
LE「たまには友達と遊びに行っておいで」
「え?なんで?急にどうしたの?
私のことどうでもよくなっちゃったの?」
LE「違うよ。Aを縛り付けるのはダメだって思ったから。
俺たちがいない間、家にずっといるのは寂しいだろ?」
「ほんとにいいの?」
LE「あぁ。でも暗くなる前には帰ってきて。
何かあってからじゃ遅いから」
「わかった。ありがとう、テグナ」
ギュっと抱きしめると、Aも抱きしめ返してくれる。
久しぶりの感覚に俺も泣きそうになっていた。
姉「はい!もう大丈夫ね!」
「オンニ…ありがと」
姉「いいのいいの!テグナ、今日はこの後何もないの?」
LE「うん」
姉「じゃあ久しぶりに一緒にご飯食べよう。
用意するから座ってて」
「私も手伝う!」
姉「Aはテグナとゆっくりしてなさい。
久しぶりでしょ?イチャイチャしてなさい」
ケラケラと笑いながらキッチンへ向かうヌナ。
LE「イチャイチャって…」
そう思いながらもソファーに座ってAを胡座の間に座らせる。
後ろから抱きしめるこの感覚も久しぶりだ。
「テグナ、苦しい…」
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作者名:ななななん | 作成日時:2015年11月18日 18時