てぐんさんの嫁8 (ページ15)

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「シガ」
RV「ハッ！ビックリしたーノックぐらいしてよ！」
「私って魅力ない！？」
RV「はぁ？なにイキナリ」
「女としての魅力ない！？」

だから何なんだよ、イキナリ。

RV「どうしたの？」
「キス…」
RV「へ？」
「テグナがキスしてくれない！
キスもないし、それ以上もない！
もういつしたかわかんないぐらいよ！ご無沙汰なの！
ねぇ、なんで？」

いや知らないし、ひょんとヌナのご無沙汰な話聞きたくないんだけど。

「女として終わってる？
テグナがどんな私でも好きでいてくれるからって甘えすぎてたのかな？
最近ちょっと太ったし、髪だって伸びたままだし、家でこんなスウェットだし…
ダメだよね…うん。ダメだ。
シガ、ヌナ今からジム行ってくる。
あと、美容室も！
ちょっと遅くなるかもだけど、大丈夫だから」
RV「ちょっと待ってヌナ。落ち着いて！」
「無理よ！落ち着いてなんていられない！」
RV「いいから！1人で行くなんてダメだよ。
わかってるだろ」
「わかってるけど、このままじゃ一生キスしてもらえない！」

Aヌナ、パニック。

「もう私に飽きたのかも…26年も一緒にいたらそりゃ飽きるよね…捨てられたらどうしよう！」
RV「とりあえず落ち着こう。絶対飽きてないから。
キスしたいなら、ヌナからすればいいんじゃないの？」
「そんなの…恥ずかしいよ…」

急に照れはじめた。
もう意味がわからないよ、俺。
俺の方がパニックだわ。

「ごめん、シガ。
ちょっと落ち着いた…部屋戻るね…」
RV「大丈夫？本当にジム行くなら声かけて。
1人で行くのは絶対ダメだからね」
「うん…わかった」