てぐんさんの嫁8 (ページ12)

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仕事を終えた皆と一緒に楽屋を出る。
廊下には私に水をかけた彼女たちがいた。

『おっぱ！お疲れ様です！』

凄い笑顔。
私に水をかけた事なんてなかったかの様に笑顔で話しかけている。

LE「お疲れ様」
『今日もおっぱたちカッコよかったです！』

テグンの隣にいる私の事を全く見ない。

LE「A？」
「え？なに？」

テグンが繋いでいる手を見る。

LE「力入ってる」
「あ、ごめん…」

無意識だった。
テグンはもしかしたら気づいたかもしれない。

LE「どうした？」
「なんでもないよ」

彼女たちを無視して私に話しかけたのが気に食わなかったんだろう。
会話を終え歩き出した時、足をかけられた。

「キャッ！」
RV「ヌナ！」
LE「危なッ」

転びそうになった私をテグンが引き上げ、ウォンシクが支えてくれた。

HK「汚い足でAヌナに触らないでくれる？」
『え…』
HK「あれ？聞こえなかった？
その汚い足でAヌナに触るなって言ってんの。
君たちだよね？Aヌナに水かけたのって」

後ろを歩いていたサンヒョクが1人の女の子に詰め寄っている。

「ちょっとヒョガ！いいから！」
HK「よくない！
こんなくだらない事して楽しい？
Aヌナの事傷つけて楽しい？
それでテグニひょんが君たちを好きになると思う？
ねぇ、聞いてる？」

こんなサンヒョク初めてみた。
彼女たちも怯えている。

LE「ヒョガ、やめろ」
HK「…でも！」
LE「いいから。時間の無駄だ。行くぞ」

声は落ち着いているのに目が怖い。

LE「次Aに近づいたら…容赦しない」

低い声で彼女たちにそう言って歩き出すテグン。

KE「久しぶりに聞いたよ、あの声…」
HB「僕も…」
N「やっぱ怖いね、テグナって…」
RV「Aヌナの事となるとね…」