てぐんさんの嫁7 (ページ31)

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「あー！ムカつく！」

テグンと喧嘩をして家を飛び出した。
理由は些細なことだ。
私が友達と飲みに行きたいと言った事に対して、機嫌が悪かったのかテグンにしては珍しく少し嫌味を含んだ言い方をした。

LE「また男と飲む気？」

いつもなら駄目だと言われればすぐに諦めていた。
でも今日はなんだか無性に腹が立った。
そして今に至る。

「どこ行こうかな」

とりあえず買い物しまくってやる。
普段あまり使わないようにしているカード、使ってやる！

「あ、これ雑誌で見たスニーカーだ！」

可愛い。買おうかな。
無意識に携帯を取り出しテグンに電話をかけようとしていた。

「いやいや今喧嘩中だから」

なんて思っていると携帯が鳴った。
テグンめ、謝りの電話してきたな。
見るとホンビンからだった。

「もしもし」
HB《あ、ヌナ。今どこ？》
「なんで？」
HB《起きたらヌナいないし、テグニひょんなんか不貞腐れてるからシガに聞いたら喧嘩したって言うから心配でさ》
「ふーん。今買い物中」
HB《僕も買い物したいからちょっと待ってて》
「…わかった」

カフェに入りコーヒーを飲んでいるとホンビンがやってきた。

HB「Aヌナ。お待たせー」
「いいえ」
HB「なんか買ったの？」
「まだ。スニーカー見てたの。ねぇホンビナ」
HB「ん？」
「テグナ怒ってた？」
HB「怒ってはなかったけど不貞腐れてたよ、カナリ」
「そっか」
HB「気になるなら電話すれば？」
「しない。私、悪くないもん。テグナが嫌な言い方したんだから」

本当は気になってたけど、私から電話はしないと決めていた。