てぐんさんの嫁7 (ページ30)

今日:10 hit、昨日:13 hit、合計:60,956 hit

292 ページ30

N「テグナ良いって言ってるよ」
「え？嘘でしょ？」
N「本当でーす」
「ちょっと変わって！」

ハギョンから携帯を奪い取る。

「もしもしテグナ！」
LE《あ、A》
「あ、Aじゃないよ！なんで良いって言ったの！」
LE《ハギョナがあんまりAとの思い出がないって言うから》
「え？」

ハギョンは家にいない事の方が多い。
朝も早いし帰りは遅い。
2人で出かける事もほとんどない。

LE《だから、ワガママに付き合ってあげて》
「うん…わかった…今回だけね」
LE《ありがとうA》

電話を切りハギョンに返す。

「ハギョナ」
N「ん？」
「今回だけだからね」
N「ほんとに？監督ー！オッケーでましたー！」

ニコニコしながら走っていった。

「はぁ…」

顔は映らないのにバッチリメイクをされ、制服に着替えさせられる。
さすがにこの年でこんな大勢の人の前で制服を着るのは恥ずかしい。
家では着たけど。

N「Aヌナかわいい！」
「ほんとに？さすがにちょっと無理があるよ…」
N「大丈夫大丈夫！写真撮ろう！」

そう言って嬉しそうに何枚も写真を撮るハギョン。
そして、撮影が始まった。
ハギョンが歩いている横をただ通るだけ。
私が映るのは後ろ姿だけだ。
とりあえず、すれ違いざまに白目になってみた。
案の定、ハギョンは笑ってしまいNGになった。

N「ちょっとヌナ！やめてよ！なんで白目になるの！」
「これもイイ思い出でしょ」

やりすぎると迷惑になるからこの一回だけにしておいた。

撮影を終え、ハギョンと一緒に迎えに来てくれたマネおっぱの車に乗り込む。

マ「お疲れー」
「おっぱー私、なんでかドラマ出ちゃったよ」
N「ヌナのせいでNG出しちゃったし！普通、白目なんかする？」
「だって悔しいじゃん！」
N「悔しがる意味がわかんないよ。
でもヌナとの思い出が出来たからいいや」
「ハギョナー」
N「んー？」
「演技してるハギョナ、カッコよかったよ」
N「ほんとに？」
「うん！素敵だったよ！」
N「エヘヘー素敵だって…へへ」

テグナには敵わないけど…って小声で付け加えたけどハギョンの耳には入っていないようだ。