てぐんさんの嫁7 (ページ14)

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RV「なにこれ」
「ごめんね、シガ」

30分前、Aヌナから電話がかかってきた。
出るとスズの声。

RV「もしもーし」
ス《シギおっぱ！》
RV「スズ？どうした？」
ス《今から来てー》
RV「え？今から？どこに？」
ス《どこに？だって》
LE《事務所の近くのカフェ》
RV「なんで？」
LE《いいから》

切られた。
とりあえず行くか。

そして冒頭に戻る。

RV「もしかしてだけどさ、俺荷物持ち？」
LE「正解」
RV「でしょうね」
「ちょっとさすがに持てなくて…」
RV「買いすぎじゃない？」
「それはテグナ」

Aヌナは完全に疲れきっている。
テグニひょんはスズを膝に乗せイチャイチャ中。

RV「スズや！おっぱとちょっとブラブラしに行こう」
LE「はぁ？」
ス「いいよー」
RV「荷物持ちだけじゃ悲しすぎるから！行こう、スズ」

睨みつけるテグニひょんを無視してスズと手を繋いで歩きだした。

ーーーー
無言。
ウォンシクとスズがいなくなってからAが一言も喋らない。

LE「A」
「なに？」
LE「怒ってる？」
「べつに」

怒ってる。
ちょっと買いすぎたかな。

LE「買いすぎたよな。ごめん」
「そんな事に怒ってるんじゃない」
LE「やっぱり怒ってるじゃん」
「だって私の事なんて眼中になかったじゃない。
ずーっとスズばっかり。寂しいよ」

そういう事か。

LE「ごめん、A」

Aの手を握る。

LE「顔あげてよ、A」

俺がそう言うとゆっくり顔をあげる。

「その顔ズルいよ」
LE「どんな顔？」
「カッコいい顔…」
LE「許してくれる？」
「次の休み、デートしてくれる？」
LE「もちろん」
「じゃあ許す」
LE「ありがとう」

良かった…

RV「なにイチャついてんの？」
「あ、おかえりーって何その袋」
RV「スニーカー。スズとお揃いで買った」
LE「はぁ？」
RV「なぁ、スズやー」
ス「ねーお揃いー」

なんだよそれ。ズルい。
Aは呆れてる。

「はぁ…もう帰ろう。このままだと荷物増えるだけ。
スズ、ベビーカーに乗せるから2人で全部持ってね」

男2人、大量の紙袋とクマのぬいぐるみを持って家へと向かって歩きだした。
結構恥ずかしい。