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病室に戻り眠るAを見ていた。
ようやく1人で外に出れるようになっていたのに…
「ん…」
LE「A…」
目を覚ましたAは俺を見るなり泣き出し、しがみついてきた。
「テグナ…!」
LE「大丈夫。大丈夫だよ、A」
俺にしがみついて泣きじゃくる。
LE「A、もう少し寝よう」
「いや…寝たら帰るでしょ…1人はいや!怖い!」
LE「帰らない。ずっといるから。大丈夫だよ」
「ほんと…?」
LE「うん。ちゃんといるから。ほら、目閉じて」
「うん…絶対帰らないでね…」
LE「大丈夫」
手を握り、頭を撫でているとAは安心したのか再び眠りについた。
Aの手を握り、ボーっとしていると携帯がなった。
見るとマネひょんからだった。
そっと手を離し、病室を出てエレベーター前でマネひょんに電話をかけ直す。
マ《テグナ…Aは大丈夫か?ハギョナから連絡もらった。明日はオフだけど、明後日からどうする?》
LE「今、寝てる…さっきまで怖いって泣いてた。
寝ると俺が帰るんじゃないかって…今は離れられない」
マ《わかった。代表も側についててやれって言ってたから、仕事の事は気にするな。
でも4日後のテグナ1人での収録だけは出てくれ》
LE「わかった」
病室まで戻ってくるとAの泣きわめく声とAを押さえている看護師。
「テグナ!どこ!いやだ!テグナ!」
LE「A!落ち着け!」
「テグナ!なんでいなくなるの…ずっといるって言ったのに…
私が汚いから?嫌になったの?」
LE「汚くない!2度とそんな事言うな!
もう離れないから落ち着いて…」
しばらく抱きしめているとだんだん落ち着いてきた。
「テグナ…隣で一緒に寝て…お願い」
LE「わかった」
泊まれるようにベッドが置いてあったけど、Aの隣に横になる。
腕まくらをし、髪を撫でていると寝息を立てはじめた。
LE「おやすみ」
腫れた目にキスをして俺も目を閉じた。
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作者名:ななななん | 作成日時:2015年10月6日 0時