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HB「前から聞きたかったんだけどさ」
キッチンでご飯の準備をしていると、急にホンビンが話しかけてきた。
「ん?」
HB「なんでAヌナ、コンサート見にこなかったの?」
随分前の話だな…
「どうしたの?イキナリ」
HB「いや、ずっと気になってたから。
海外まで一緒に行ってたのに、見にこなかったでしょ?」
「あぁーうん。そうだね」
HB「なんで?ヌナは絶対見にくるって皆思ってたよ」
私だって見たかった。
でも見れなかった。
「これ言うと絶対笑うもん…」
HB「なになに?」
「笑わないでね」
HB「笑わないよ!」
「ダンサーの女の人と絡むって聞いてたから。
そんなの見たくないもん」
HB「はぁ?理由それだけ?」
「そうだけど」
笑わないって言ったくせに笑ってるじゃん。
HB「もしかしてだけどさ、その理由でミュージカルも行かなかったの?笑」
「……」
HB「なにそれ!笑」
「笑わないって言ったじゃん!」
HB「花びら遊びのMVは見た?」
「見たけど途中でやめた」
もう目に涙を浮かべてお腹を抱えて笑っている。
「そんなに笑わなくていいでしょ!酷いよ、ホンビナ」
HB「ごめんごめん!可愛いね、ヌナ」
どうせ私はヤキモチ妬きですよ!
HB「はぁーおっかしい!笑
テグニひょん、女の人と絡んだって何の感情もないのに。
気にしすぎだよ、ヌナ。
テグニひょんはミュージカルもコンサートも見てほしかったと思うよ」
「わかってる…練習頑張ってたし、行きたかったよ。
ミュージカルは会場の前まで行ったんだよ」
そう。前まで行った。
でもいろいろ考えていると気分が悪くなってきて入れなかった。
泣きながら帰ったのを覚えてる。
なかなか来ない私を心配してテグンは何度も電話をかけてきていた。
HB「次からはちゃんと見てあげなよ!」
「うん…頑張るけど、約束はできない」
HB「ははは!大好きだねーテグニひょんの事!笑」
「今日のホンビナ、意地悪ね…
夜ご飯1品減らします」
HB「え!嘘!ごめんなさい!」
今頃謝ったって遅いんだよ、ホンビンくん。
夕飯時、ホンビンだけオカズが少ない事に皆気づいた。
LE「ホンビナ、Aに何したの?」
HB「……」
少し低い声で聞くテグンに肩をビクつかせ何も言えず黙っているホンビン。
ふん!ざまぁみろ!笑
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作者名:ななななん | 作成日時:2015年9月26日 21時